「物価上がった」95% 「1年後上がる」79% 日銀 生活意識調査 | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の昨夕のNHKニュースWEB記事。

 

日銀生活意識調査に関して、

筆者なら、既に指摘済みのように、

「個人は金利が低すぎて、

1年後のインフレを平均+10%を予想」とするところなのだが、

NHKは以下のように記述。

 

決して間違いではないが、

やや物足りないと感じるのは、

筆者だけなのだろうか。

 

いずれにしても、物価上昇に見合う賃金など、

過去2年間弱、続いてきた試しなど全くないのだが…(苦笑)。

 

「生活意識に関するアンケート調査」(第96回)の結果 (boj.or.jp)

 

 

 

 

2024年1月17日 18時27分

 

日銀が行った個人の生活意識に関する調査で現在の物価について、1年前と比べて「上がった」と回答した人の割合は95%となり、1年後の物価の見通しについては、「上がる」と回答した割合が79%となりました。

 

「生活意識に関するアンケート調査」は日銀が全国の20歳以上を対象に3か月ごとに行っていて、今回は先月5日までのおよそ1か月で2000人余りから回答がありました。

それによりますと、現在の物価について1年前と比べて「上がった」と答えた人の割合は95.0%と、前回からほぼ横ばいでした。

また
▽1年後の物価について、「上がる」と回答した人は79.3%と
 前回より7.5ポイント減り
▽5年後の物価が「上がる」と回答した人も76.5%と
 前回より4.2ポイント減りました。

一方、現在の暮らし向きについて、「ゆとりがなくなってきた」と回答した人は56.2%と、前回より1.2ポイント減りましたが、依然、半分以上を占めています。

このうち、9割を超える人が物価が上がったことを理由にあげています。

日銀はデフレ脱却に向けて、物価が持続的・安定的に2%上昇する経済を目指していますが、物価上昇に見合う賃上げが続いていくかが課題となっています。