今週の主な注目ポイント:
日銀決定会合、米決算+SQ
日銀金融政策決定会合(4/7~8):3月の同決定会合で黒田日銀は、市場予想通り、金融政策の現状維持を決定。しかし、日本株はその前後で相変わらずの乱高下をみせた。今月の決定会合でも、最近の株高と円安傾向などを背景に、また消費税率引き上げの影響を当面見極める必要性などから、日銀が政策の現状維持を決めることは確実。だが、市場は、それでも市場コンセンサスとは独立に、短期筋の思惑が優勢となり、また、週末予定のSQを前に会合前後に、今回も相場乱高下を再現する可能性は小さくない。
米企業決算(4/8~):今週から米企業決算(1~3月期)発表が開始される。同発表が本格化するのは来週および再来週の2週間。今週はその「前哨戦」としてアルコア(火)とJPモルガン(金)等の決算発表に注目。トムソン・ロイター社の集計によれば、S&P500社の一株利益は1~3月期に前年同期比+1%(4~6月期同+8%予想)と、ごくわずかな増益率に止まる模様。先週末の米株が調整したように、米市場は、現在ほぼ史上最高値圏にある米株価の割高さに、今後改めて焦点を当てていく可能性があることに留意。
FOMC議事録(4/9):3月19日終了した前回FOMCの議事録が公開される。前回FOMCでは市場予想通りQE3の段階的な縮小(100億ドル減額)が決まったが、FOMC委員が政策金利の引き上げ時期が前倒しとなる見通し(いわゆるドット(点)見通し)を示唆した。またイエレンFRB議長は、記者会見で利上げ時期はQE3終了後の半年後などと発言し、市場は一時的に落胆した。今回議事録で利上げの時期は経済指標に依存し、当面早期利上げの必要性は小さいとの見方が示唆されれば、市場は好感する可能性あり。
新規失業保険申請者数(4/10):今週は31.8万人と、前週の32.6万人からの低下(改善)が、市場で予想されている模様。
日経225指数オプション満期(SQ)日(4/11):通常SQ前には、プットとコールの権利行使価格を巡るオプショントレーダーのせめぎあいの中で、株式市場が乱高下しやすい。加えて、日銀金融政策決定会合を巡る思惑が、市場変動率を一段と増幅する可能性がある。なお、3月のメジャーSQでは、前日の米株大幅下落を背景に、日経225の寄り付きが前日比約マイナス400円強という大幅安を記録したことは記憶に新しい。
日経225予測 -2sd -1sd +1sd +2sd
週間予想変動幅 ¥14130 ¥14597 ¥15064 ¥15531 ¥15998
月間予想変動幅 ¥13209 ¥14025 ¥14841 ¥15657 ¥16474
年間予想変動幅 ¥8797 ¥12544 ¥16291 ¥20038 ¥23785
ドル円予測 -2sd -1sd +1sd +2sd
週間予想変動幅 ¥100.19 ¥101.74 ¥103.29 ¥104.84 ¥106.39
月間予想変動幅 ¥96.63 ¥99.94 ¥103.24 ¥106.54 ¥109.85
年間予想変動幅 ¥82.61 ¥93.99 ¥105.37 ¥116.75 ¥128.13
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