患者さん宅の蓄電池を確認する

社長さんと娘さん。

患者さんも見守っています。


岩手県にあります
北良株式会社の 社長さんが、
茨城県のALS患者、Iさん宅に
来てくださいました。
 
 

 1人暮らしで、
 24時間ヘルパー2人体制で 
生活されているIさん。


ご自宅は
海も川も近くにないため 
水害の心配はないものの 

このところ多発している地震が 
離れて暮らす娘さんはとても心配。
  

もし停電した場合を考えて 
どんな対策をしておけばいいのか 
不安に思われていました。
 
 

そのため、災害時の対策について 
昨日、社長さんにご相談したところ 

たまたま今日、
茨城県に来るとのこと。
  

そこで急きょ、社長さんに 
Iさんのご自宅まで 
来ていただけることになりました。
 
  

全国各地で活躍されている 
社長さんのお話は目からウロコ。
  

★まず照明が大事! 
暗闇のなかで動くのは 
散乱した物で怪我をする危険がある。
 人工呼吸器や酸素のチューブ類を 
踏みつけてしまう恐れもある。 
電池式のシーリングライト 
(ホタルクス)がお勧め。 
照明が実は一番先に必要。 

 ★懐中電灯は2本セットで置いておく。 
どちらか1つが電池切れてもいいように。
 2年に1回電池を総取り換え。 
(今はネットで電池は安く購入できる)
  
★被災地ではスターリンクという 
衛星ネット環境を使っていた。 
酸素濃縮器と同等の電気を消費。 
(200〜300w)
 契約しておいて、 
利用を月単位でストップできる。 
(利用再開方法は要確認)
 
 ★能登に2ヶ月いて支援していた。
 避難所は衛生面などひどくて 
感染症が広がりやすく、 
避難先としてはよくない。   
100キロ先などに 
避難先を作っておくとよい。 
あとは自宅が大丈夫なら自宅で。
 
  

おうかがいしたお話のうちの 
ごく一部ですが、 
とても勉強になりました。
 
  

発電機、 
蓄電池、 
車のシガーソケットから電気を引く等、
  
有効とされている対策法について 
それぞれの特徴や 
メリット、デメリットなどを  
わかりやすく教えていただいて 
  
今まで知らなかったことが 
たくさんあったことに 
気がつくことができました。
 
  

また、
能登での支援活動のお話、 
避難所の状況のお話は、
 テレビ報道などでは知ることのできない
リアルな内容で
  
東日本大震災を
経験しているにも関わらず 
年月が経つにつれて
記憶が風化している自分自身を
反省しました。
  


今もまだ能登の災害は続いていること 
自分自身が経験した災害のことを 
決して忘れてはならないと 
あらためて肝に銘じました。
 


 Iさんのお宅をぐるっと見て 
ご提案できることを考えます、と 
爽やかに去っていかれた社長さん。


 Iさんから笠井さんには、 
視線入力で 
「ありがとうございます」
とのお言葉が。

 娘さんも 
とても喜ばれていました。
 


 社長さん、
昨日の今日でのご対応、 
本当にありがとうございました。 

ご提案、楽しみにしております。


患者さんと社長さんと

ヘルパーさん。


最後まで読んでくださって
ありがとうございました。