今日は、

先月亡くなられた
ALS患者さんのご遺族とともに 

 

ずっと、亡くなられた患者さんを

励ましてくださっていた

先輩ALS患者さんのお宅に 

お礼をお伝えしに行ってきました。
 
  


福島で関わらせていただいていた 

まだお若い患者さん。

 

胃ろうや人工呼吸器をつけることを 

とても悩まれていて、 

 

先輩患者さんが

何度も福島まで来てくださり 

相談にのってくださっていました。
 
  


主治医の告知があまりにひどいもので 

一時は絶望していたのですが
  

先輩患者さんの励ましもあり 

 

退院後に入所された施設で 

リハビリをとてもがんばっていて。
  


先輩患者さんと一緒に施設に行くと 


車いすから立って

ゆっくり歩くところを 

見せてくださっていました。
 
  


当初、6月に

先輩患者さんとともに 

入所中の福島の施設に

会いに行く予定でしたが 


5月に入り、容態が悪化。
  


あわてて

5月中に会いに行くことに 

変更したのですが、 


お会いできないままに 

亡くなられました。
 
 


あまりにも急に

逝ってしまったので 


ご遺族も

気持ちの整理が 

なかなかつかなかったようです。
 
  


先輩患者さんとお会いして 


みんなで

亡くなられた患者さんのために 

お疲れ様でした、の気持ちを込めて 


あえて

「献杯」ではなく「乾杯」をして。 



きちんと患者さんのお気持ちを 

受けとめてあげられていなかったと 

泣きながら後悔の念をお話するご遺族に
  

先輩患者さんは
  

ご遺族は患者さんを 

とてもしっかり包んでいらしたこと 

患者さんは 

ご遺族が支えていてくださったことを 

とても感謝していらしたことを 


話してくださいました。
 
  


あたたかい時間は

あっという間に過ぎ
  


ご遺族は  


「話を聞いていただけて 

胸のつかえがスッと晴れました」 


「私の経験が、 

同じように困っている方々の 

お役に立てられるよう活動したい」
  

そう、笑顔で話して 

福島への帰路につきました。
 
 


 私は、

患者さんが亡くなられてから 


自分はなにかお役に立てたのだろうか 

結局なにもできなかったのではないか
  

そんなふうに 

心のどこかに自責の念がありました。
 


でも、今日 

先輩患者さんとご遺族のお話を 

横で聞いていて
 

私の心まで 

癒やしていただくことができました。
 


これでまた、 

明日からもかんばれそうです。
 


 先輩患者さん、介助者の皆さま、 

いつもありがとうございます。



そして今日も 

おいしいご飯をいただきながら 

ワインを1本あけてしまったことを 

どうかお許しくださいあせる