うちの父は、ALSという病気である。


足から動かなくなる人、手からくる人など

病気の進行は人それぞれなのだが、

うちの父は、「球麻痺」といって、口のあたりからはじまるタイプだった。

なので、ALSと診断された平成18年ごろから話ができなくなって、

もう3年以上になる。

その後人工呼吸器をつけたので、父は完全に言葉を失った状態だ。


娘としては、

なんとか父とコミュニケーションをとりたくて、

「伝の心」なる父のような患者のためのコミュニケーション機器を患者会からお借りしたりして

がんばっているのだが、

いろんなことをあきらめてしまっているのか、

父はなかなかやる気を見せてくれない。

しまいにゃ「お父さんがんばろうよ!私お父さんと話したいんだよ!!」と

なかばけんかごしで迫る娘。

父は唯一動く目をきょろきょろさせて抵抗。

話せない父とけんかできる私ってすごい。と自分で感心してしまう。


そうか、「伝の心」はパソコンだから、

父にはちょっと難しかったのかもしれない。


そう思った娘。

今度は「透明文字盤」なる道具にチャレンジである。


はたして父はどんな反応を示すのか。。。

こうご期待である。