ボロボロだった私を救ってくれたのは、やさしい「食」でした。
今の私の食生活を知っている方には、
「昔はそんなだったの?」と驚かれることがあります。
本当に、あの頃の私はまるで別人でした。
朝はコンビニのおにぎりを片手に出勤。
開発中のケーキを“朝ごはん代わり”に食べて、
そのあと、全工場から上がってきたスイーツをひと口ずつ検品。
スライスケーキ、生ケーキ、チョコレートケーキ、クッキー…
濃いめのブラックコーヒーで流し込んで「よし、今日もスタート!」と仕事へ。
でも、今思えばそれはスッキリしていたのではなく、胃が荒れていたサインだったのだと、ずいぶん後になって気づきました。
仕事のあとは、試作・試食・そして「味の勉強」と称して外食へ。
ピザ、ラーメン、話題のお店。とにかく食べ歩き。お給料の大半が“食費”に消えていました。
帰り道はお腹が空いて、最寄駅でアイスとお菓子を買い、家に着くとカップラーメンまで…「味の勉強」という言い訳をしながら、ただのストレス発散だったんです。
そして、体にはちゃんとサインが出ていました。
むくみ、便秘、花粉症、生理痛、低血圧、低体温…。
肌はガサガサでポツポツ、ファンデーションを厚く塗ってごまかす毎日。
でも、ある日ふと気づいたんです。
**「人の体は、食べたものでできている」**という、当たり前のことに。
この“たった一口”が、自分の体の一部になっていく。
そう思ったら、「まぁいっか」で済ませるのが怖くなりました。
自分の体は、自分だけの作品。
私はその作品を、雑に扱っていたんだなと反省しました。
もし今、この記事を読んでくださっている方で
「食生活を見直したいけど、なかなかできない…」と感じている方がいたら、
伝えたいことがあります。
いきなり全部を変える必要なんてないんです。
まずはひとつだけ、無理なくできることから。
それができたら、もう一つ足してみる。
その方が、きっと続けられます。
私は一気に変えようとして、失敗して、時間がかかりました。
だからこそ、遠回りしないためのヒントを、誰かに届けたいと思っています。
今日は、お菓子を食べすぎた“養生日”でしたが(笑)
ちゃんと体にやさしいごはんも用意しました。
・ホタルイカの酢味噌和え
・生もずくの三杯酢
・ふわふわのだし巻き卵
・マグロのお刺身
・浸し豆
季節の食材を使った、心にも体にもやさしいごはん。
こういう食事を大切にできるようになった今の自分を、ちょっとだけ、誇りに思います