みなさん、こんにちは~!
ボディメイク、パーソナルトレーナーTOMOです。

昨日の、遺伝の事実は読んでくれましたか?
体つくりにおいて知っておきたい遺伝の事実~筋肉編~

主に筋肉のつき方について書いてたのですが、今日は脂肪と遺伝について。

前も書いたかもしれませんが、もっと詳しく書いてみますー。

いつも私が言ってる脂肪がどこからついていくかとどこから落ちていくかは正確にコントロールできるものではありません。
お腹のトレーニングしたからといってお腹の脂肪が劇的に落ちることもなく、
二の腕のトレーニングをしたからといって二の腕の脂肪だけが落ちるわけではないのです。

もちろんエネルギー消費と摂取の差、何で栄養摂ってるかっていう栄養環境が大前提ですが、遺伝も脂肪燃焼&脂肪蓄積に大きく関わります。

双子の実験でこんなものがあります。

12組の双子に、1日1000カロリーオーバーになるように100日間食べさせた実験。
運動はゼロにしてもらい、どのくらい体重が増えるかを実験したんだってー。
そしたらね、平均8kg増だったのですが、一番増えた人は、13kg以上!一番増えなかった人は、なんとたったの4kg増!同じもの食べて3倍の違い~~!!!
ショックだよー、これ。

同じもの同じだけ食べてるのに、お腹の脂肪が2倍になった人とま~ったく変わらなかった人とでたんだって!ある程度脂肪がどこにつくかも遺伝で決まってる。


脂肪に関しての遺伝問題の例をあげるなら、アドレナリンαとβ受容体ってやつ。

脂肪分解プロセスは意外と複雑なので、わかりやすくこの受容体だけ説明すると、、、

α受容体(特にα2受容体)は脂肪分解を抑制し、β受容体は脂肪分解を促進させるの。

脂肪燃焼に対する効果は、α受容体とβ受容体、この二つの受容体の比率によって決定されるといってもいいといわれてるの。

一般的には女性ではお尻や太もも、男性では腹筋や腹斜部において、α受容体が多いっ言われてます~!だから下半身は痩せにくいの、女子は。

中には脚ほそ~くてお腹周りが気になる女子もいるけど、その人達はきっとα受容体がお腹に多いのかも!

ほら、来た、遺伝問題(笑)

さらに言うと、、、、

この脂肪組織にある、脂肪を分解し、熱産生をおこしてくれるナイスなβ受容体。
この遺伝子に変異があると、脂肪の分解の効率が悪く、肥満になりやすいってわけ。
日本人はこの変異の発生頻度が高く、欧米人の2ー3倍とされてるんだって~!

またでた、遺伝問題。。。

まぁ、とはいえ飢餓を生き抜いていけるのは、α受容体優勢と変異したβ受容体だけどね~笑
熱を産生することが少ない反面、カロリーを節約し消費しにくいから節約遺伝子って呼ばれるらしいよ!w

もー余計なことしないでーって感じですよw


あとねーまた違うもので、「レプチン」っていって満腹を感じさせるホルモンがあるんだけど、レプチンしっかり分泌されると食欲を抑制できるの。

レプチンに対する感受性が強い人は早く満腹感を感じるから太りにくい。

でもレプチンにくっつく受容体が欠落していると食欲が抑えられなくなるの。
またダイエットを繰り返すと、これが狂ってくるとも言われています~!

肥満になりやすい危険因子ってこれだけではなく、10~20種類あるって言われているよ~。


でもね、これを書いてる理由はみんなにがっかりしてほしいからではないのです。
これを知った上で人と比べずに体作りしてほしいんです~!

体つくりに対して、完璧な遺伝子は存在しませーん。

足の脂肪がなかなか落ちない人
お腹の脂肪がなかなか落ちない人
筋肉がなかなかつかない人
骨格上、苦手な動きがある人

みんなそれぞれ色々あるんだって!!人生と一緒だw
だからやっぱり人と比べることに全くなんの意味もないよ!

でも頑張れば変化は必ずみんな起こせるから!
トレーニングや食事管理の中で何が一番合うかってのを見つけるのもまた楽しい!

日常の生活は誰だって忙しいし、余裕はないもの。
そこで何とか時間をつくって、より良い自分を作るために努力する。
自分と向き合うってのが素敵。

この前も言ったけど、自己満なんだけど、そこから心も体も鍛えられるから面白い。

だから遺伝問題は知っててほしいけど、人を羨むところじゃないからね~!