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キモノおめかし塾

キモノおめかし塾 着付け講師トモミツです
お気楽極楽なミツの徒然日記 どうぞご贔屓に…

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遅い?
遅いよね?

今日は大好きな扇エクサ休んで夏の終りのビアガーデンだ!
姐さん頼んだぜ!

金曜行かないと寂しいねえ…
皆さん良い子で、くびれて下さいね!

新宿でビアガーデンじゃ~
いえーい!

もうちょい!紹介しちゃう!小紋雅話!


キモノおめかし塾


めぐし霞 「一名、ばか、百馬鹿五十馬鹿とて、長短のわかち有り。」


金属棒のような「めぐし」は棒に銭を挿すことで

短い方で五十文、長い方で百文をはかることが出来る用具

数を数えることが出来なくても銭の勘定が出来る道具なので

別名「馬鹿」と呼んでいたようだ。


なにげ染めるとオシャレな「馬鹿」文様(笑)

着る人によって笑えるのか?自虐ネタ?

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口々小紋 一名、畜類小紋

     男「もっとこっちへ寄りや」

     女「主はネギを食いなんしたか、いっそう口が臭い」


キスの習慣は江戸時代にもあった

「畜類」は仲の良い男女をやきもち半分にけなしていう語のこと。


拡大して良く見てみよう!まぁなんとまぁ!凄い文様!

しかし言われて見ないと、良く見ないと分からないかも。

近くに寄って、良く見て・・・

「うわぁっ!」

ですよ。

長襦袢とかに良いかもね。うむ。



2個追加紹介でした!

実際に身にまとう事もあるでしょうが

読み物として見て笑って楽しんだりもしたんでしょうねぇ


作者の山東京伝さんは戯作者で

写楽が山東京伝だったという説もあるそうですよ?



「小紋雅話叙」


天竺にては鉋屑(かんなくず)を見て字を作し

紅毛(オランダ)にてハ牛のよだれをミて字をなす

唐のソウケツは鶏の足跡を見て

字を作りたるときこゆ


予は亦犬の足跡を見て梅の花と見立て

画なるか字なるか

いつか不分物(わからざるもの)数十を作し

なづけて小紋雅話といふ

是もゝんがアのたぐひにして

何怪(いづれかあやし)かるべし


寛政    山東京傳述




洒落とるなぁ・・・。ねこへび

おめかし塾で、着付けに入る前にお話をする事があります。

ちょっと面白い事とか、素敵な本を紹介してます。

つたないミツのオシャベリです。


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前回のキモノおめかし塾で紹介しました文様のお話を

ブログでもちょっと紹介しようかと。

なかなか本の写真では伝わらないなぁ・・・


「小紋雅話」という

寛政2年(1790年)に山東京伝が著した小紋文様集です。

「こもんがわ」は「モモンガ」をもじった名前。

江戸の人達の

「見立て」

「うがち」

「ちゃかし」

「地口」

今で言うと・・・エスプリ?パロディ?

もぉとにかく面白いのです。


ちょっとだけ載せてみますね。


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本田鶴 「一名 通の丸とも」


当時、通人の間で流行したちょんまげ「本田髷」を

上から見た文様で、鶴にも見えるので「本田鶴」

鶴(つる)と通(つう)をかけた言葉遊びの洒落でもある。


鶴文様と見せかけて、上アングルから見た

ちょんまげ頭なの。可愛い。



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いかのぼり絣 「地、青空に染めてよし。」


江戸時代には現在の「凧揚げ」を「いかのぼり」と呼んでいたが

(忍者などが)城を上空から見ることが出来るとの理由で

「いかのぼり」を禁止した。

そこで庶民は「凧揚げ」と言い換えることで

「いかのぼり」を楽しんだといわれている。


江戸っ子のヘリクツ~ちょっと面白いでしょ?

「地、青空に染めてよし」って一言も素敵。



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いとし藤 「慶子案」


「い」の字を十書き、「し」の字を伸ばして重ねることで

藤の花を描いたように見せている。

「画なるか字なるか」たる文様。

慶子案とは、「慶子」の俳名をもつ中村富十郎の創作した図案であるということ。


「い」が十(とお)に「し」を重ねて 

いとしい~いとしい~

色っぽいわぁ。

好きな女性にこの文様を染めてプレゼント。いいね。




う~んもっと面白いのあったんですが、写真じゃ無理だねぇ。

またこの本の話はお教室でしたいですよ!

昔の人達のほうがキモノのオシャレの先輩です!


奢侈禁止令という贅沢禁止令が江戸時代、幕府から出されまして

その禁令に引っかからないように、皆地味に地味にしなきゃいけなくて。

でもオシャレは止められなくて、

地味な渋い地色に趣向を凝らした小紋文様が発達しました。

裏地に華やかさを隠す「裏勝りの美学」も

四十八茶百鼠といわれるほどの茶色と鼠色のバリエーションも

江戸の美学の生みの親は

もしやこの贅沢禁止令だったのかもねっ!


別に関係の無い絵柄が巧妙な組み合わせて関連付けられて

それぞれ意味を持ち

物語性を生む


たかが着るモン。されど着るモン。

深い。

深いですぞ・・・。


あぁ~小紋雅話も北斎文様も久々にテンション上がる本だったぁ!

紹介しきれぬ!

しきれぬぞ!

無念!


またの機会に!また!紹介したいものです!