おめかし塾で、着付けに入る前にお話をする事があります。
ちょっと面白い事とか、素敵な本を紹介してます。
つたないミツのオシャベリです。
前回のキモノおめかし塾で紹介しました文様のお話を
ブログでもちょっと紹介しようかと。
なかなか本の写真では伝わらないなぁ・・・
「小紋雅話」という
寛政2年(1790年)に山東京伝が著した小紋文様集です。
「こもんがわ」は「モモンガ」をもじった名前。
江戸の人達の
「見立て」
「うがち」
「ちゃかし」
「地口」
今で言うと・・・エスプリ?パロディ?
もぉとにかく面白いのです。
ちょっとだけ載せてみますね。
本田鶴 「一名 通の丸とも」
当時、通人の間で流行したちょんまげ「本田髷」を
上から見た文様で、鶴にも見えるので「本田鶴」
鶴(つる)と通(つう)をかけた言葉遊びの洒落でもある。
鶴文様と見せかけて、上アングルから見た
ちょんまげ頭なの。可愛い。
いかのぼり絣 「地、青空に染めてよし。」
江戸時代には現在の「凧揚げ」を「いかのぼり」と呼んでいたが
(忍者などが)城を上空から見ることが出来るとの理由で
「いかのぼり」を禁止した。
そこで庶民は「凧揚げ」と言い換えることで
「いかのぼり」を楽しんだといわれている。
江戸っ子のヘリクツ~ちょっと面白いでしょ?
「地、青空に染めてよし」って一言も素敵。
いとし藤 「慶子案」
「い」の字を十書き、「し」の字を伸ばして重ねることで
藤の花を描いたように見せている。
「画なるか字なるか」たる文様。
慶子案とは、「慶子」の俳名をもつ中村富十郎の創作した図案であるということ。
「い」が十(とお)に「し」を重ねて
いとしい~いとしい~
色っぽいわぁ。
好きな女性にこの文様を染めてプレゼント。いいね。
う~んもっと面白いのあったんですが、写真じゃ無理だねぇ。
またこの本の話はお教室でしたいですよ!
昔の人達のほうがキモノのオシャレの先輩です!
奢侈禁止令という贅沢禁止令が江戸時代、幕府から出されまして
その禁令に引っかからないように、皆地味に地味にしなきゃいけなくて。
でもオシャレは止められなくて、
地味な渋い地色に趣向を凝らした小紋文様が発達しました。
裏地に華やかさを隠す「裏勝りの美学」も
四十八茶百鼠といわれるほどの茶色と鼠色のバリエーションも
江戸の美学の生みの親は
もしやこの贅沢禁止令だったのかもねっ!
別に関係の無い絵柄が巧妙な組み合わせて関連付けられて
それぞれ意味を持ち
物語性を生む
たかが着るモン。されど着るモン。
深い。
深いですぞ・・・。
あぁ~小紋雅話も北斎文様も久々にテンション上がる本だったぁ!
紹介しきれぬ!
しきれぬぞ!
無念!
またの機会に!また!紹介したいものです!



