スエ&トメ | 司法の山を見まわして

司法の山を見まわして

司法書士の宮前知光と申します。
世界遺産「富岡製糸場」の近所で開業しております。
業務と関係したりしなかったりの、日々の雑感を綴ります。

古い戸籍を拝見することの多い仕事ですが、そこに出てくる昔の人のお名前って、つくづくシンプルといいますか、いかにも名づけ親の考慮時間が短そうといいますか目

 

たとえば今の時代で「ナベちゃん」といえば、ほぼ間違いなく渡辺さん田辺さんあたりの愛称でしょうが、昔の戸籍には下のお名前が「ナベ」「なべ」などという女性が出てきます。

これはそのまま「鍋」の意味で、要は「将来たべることに困らないように」との願いが込められていたのだとか鍋

 

また、「スエ」「すえ」「末子」なども、わりと頻繁に登場します。

私はなんとなく「末広がり」とか「末永く幸せに」とかいう意味だと思っていたのですが、あるとき大先輩司法書士から聞かされた話は衝撃でした。

すなわち。

「子供はもう十分なので、この子が末っ子になってくれますように」との、親の願い(?)が込められているのだそうです。

ほんまかいなガーン

 

そしてやはりよく目につく「トメ」や「とめ」も、「ここらで打ち止めに」といった、同系統のお名前だというではありませんか。

なんてこったアセアセ

 

ただね。

ただですよ。

どんな時代にあっても、どんな状況下にあっても、がんばってこの世に生まれてきた自分たちの赤ちゃんを前にして、上記のごとき身も蓋もない意味だけを与えて終わり、なんてことがあるでしょうかうーん

 

そこにはやはり、「末永く幸せに」とか、「幸せをその身に留める」といった、明日への希望も込められていたのではないかとアップ

 

いずれにせよ、スエさんの下にも弟妹が生まれていたり、トメさんの子孫が繁栄を遂げている記載を見たりすると、なんだか「やったね」的な気分になってくるのでしたほっこり