ツボの中の毒蛇 | 司法の山を見まわして

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司法書士の宮前知光と申します。
世界遺産「富岡製糸場」の近所で開業しております。
業務と関係したりしなかったりの、日々の雑感を綴ります。

史上最強かつ不死身と評される毒蛇を、ツボの中に閉じこめました。

木の板でフタもしましたが、その上に重石を載せるためにはいったん手を離さなくてはならず、危険を伴いますヘビ

 

このままフタを手で押さえながら生活するようにと、偉い人や周りからは厳しく言われます。

少しでも隙間を作ったら中から逃げ出すぞ、たちまち咬まれるぞ、それどころじゃなく死ぬぞ、もし他人が咬まれたらオマエのせいだぞ、と脅されます、脅されまくります叫び

 

で、みんながみんな、自分のツボのフタを押さえつづけている状態。

それが「今」なのではないかとむっ

 

ごはん食べるときも片手で押さえたまま。

買い物に出かけるときなんかも、うんしょうんしょと無理な体勢で押さえたままあせる

 

そりゃあ毒蛇は怖いから押さえとくけどさ。

いったいこの生活、いつまで続けりゃいいの?

こんなんで人間の社会っていえるの?

フタを押さえたまま飢えて弱っている人たちがいるけど、見て見ぬふりでいいのはてなマーク

 

何事も命には替えられないっていうけど、ただただ先延ばしするだけの命になってない?

温存しておくだけで使わないんじゃ、命だって無駄に腐っちゃうよね?

それでも中で毒蛇が完全に死ぬまで、この手を離しちゃいけないの?ショック!

 

いけないの!

と毒蛇よりも怖い顔をして決めつけてくるのは、政治家でも医者でも学者でもなく、そのへんのおじさんおばさんたちです。

そして、そのへんのおじさんおばさんたちを焚きつけているのは、誰あろう、テレビの人たちですメラメラ

 

かつて日本を無謀な戦争に駆り立て、泥沼化させたのは軍部だ、とはよく言われるところですが、じつは大衆だろう、とコロナパニックを見て強く思うようになりました爆弾

 

東京に出ている学生さんが田舎に帰省したら非国民。

妊婦さんが里帰り出産しようとしたら非国民。

なんという血も涙もない地獄でしょうかガーン

 

かれこれ28年前(!)、上京して初めてのゴールデンウィーク。

私は寂しさと照れくささを抱えて帰省しました。

実家の庭で父にバッティングフォームを見てもらっていると、近所のおばちゃんたちがごく自然な感じで集まってきました目

 

「ともちゃん、よく帰ってきたねえ」

「ちょっと都会っぽくなったんじゃないん?」

「あーれ、さっそく彼女でもできたん?」

 

――あれが私の故郷でした。

当時、隣んちの子は広くテキトーに自分たちの子でした家

 

いま同じことを近所の子がしたら、いっせいに白い目をそそがれるかと思うと胸が痛みます。

どれだけ若い世代に過酷な世の中なのでしょうダウン

 

「不謹慎!」の千本ノックをくらう覚悟で言えば、私は帰ってきてほしい。

都会のせまい部屋で孤独と恐怖を抱えているこの地域出身の子たちには、ためらいなく故郷へ帰ってきてほしいです電車

 

その結果、コロナが広まったらどうするって?

長い目で見たら、人としての心が狭まるよりはマシでしょう。

いつの時代にあっても新型ウイルスとは、だましだまし共存していくほかないわけですからあし

 

さあさあいらっしゃい! 千本ノック野球

 

と言いたいところですが、あいにく私、内野手じゃないもので。

すたこらさっさと外野へ帰省させていただきますべーっだ!