司法書士からの失礼な(?)手紙 | 司法の山を見まわして

司法の山を見まわして

司法書士の宮前知光と申します。
世界遺産「富岡製糸場」の近所で開業しております。
業務と関係したりしなかったりの、日々の雑感を綴ります。

顔見知りのAさんが、なにやらお怒り気味で来所しました。

「こんな失礼な手紙がいきなり送られてきたんですよ!」

 

渡された便箋に目を落とすと、最初の2行ばかりでどんな趣旨の手紙であるかがわかりましたひらめき電球

 

すなわち、Aさんの遠い親戚Xさんが、妻子のいない状態で亡くなって。

Xさんと比較的親しい関係にあった相続人Yさんの依頼により、司法書士が相続関係を調査して。

Aさんが、たくさんいる相続人のうちの一人であることが判明して。

司法書士が、Xさんの遺産をYさんが取得する相続手続に協力してもらえるかどうか、Aさんに打診する文書をよこした、という次第手紙

 

「こういう手紙は私も、というか、司法書士なら誰でも出すものなんですよ」

「そうなんですか。いきなりじゃびっくりしちゃいますよ、こっちは」

「そうかもしれませんけどね。でも、この司法書士が何の前触れもなく電話をかけてくるとか、自宅に直接やってくるとか、そっちのほうがよっぽどびっくりしません?」

「そりゃまあ、そうですけど……」

「結局、とっかかりは手紙しかないんですよ。それに同業者の目から見て、この文面はすごくよくできていると思います」

 

ようやく納得してくれたAさん。

べつに遺産はいらないので、この司法書士さんにそう返事をしてみます。

と、最後は笑顔で帰っていきました音譜

 

みなさんも、もしこの種の手紙が来たときは、むやみに怒ったりしないで中身をよくご確認ください。

そして他に適当な伝達手段はないのだなと、おおらかに想像しつつ、ご理解いただけましたら幸いですお茶

 

もちろん、なんとなく怪しいと感じたときは、お近くの司法書士に遠慮なくお見せください。

同業者がどんな手紙を使っているのか、ちょっとのぞいてみたい気もありましてにひひ