桃井かおり式どもり解消法 | 司法の山を見まわして

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司法書士の宮前知光と申します。
世界遺産「富岡製糸場」の近所で開業しております。
業務と関係したりしなかったりの、日々の雑感を綴ります。

うちの長男は吃音(どもり)です。

これまで私なりにあれこれ解消法を読んだり聞いたりしてきましたが、効果的なものは何一つありません。

巷にあふれる自己啓発本や「お金が貯まる!」的な本と同じくらい(?)、効き目がありませんむっ

 

そんな長男も来る4月、中学生になります。

そういったプレッシャーの影響があるものか、ここへきて吃音の症状は悪くなるばかり。

このまま中学へ行って今以上の物笑いとなるのでは、あまりにもかわいそうしょぼん

 

ということで。

「落ち着いてしゃべりなさい」と吃音をたしなめまくる妻に対し、「たしなめるのは逆効果」との学説に従い長らく沈黙を保ってきたこの私でしたが、ついにベールを脱いで腰を上げることにしました。

 

ずっと言いたいところ、自分なりに指導したいところを鉄の意志で封印してきましたからねえ。

やると決めたからには男親の端くれとして、徹底的にやってやりますグー

 

まず、クソの役にも立たない(失礼!)学者だの研究者だののご高説は、一切無視。10年分の憤懣とストレスを込めて、永久にこれを放棄。

とことん自己流で行ってやりますパンチ!

 

いいか、しゃべろうしゃべろうと力むな。つぶやけ。ささやけ。

間違いなく相手キーパーにぶつかる位置にいながら、全力で蹴ったって意味ないだろ? ふわっと浮かせろ。ループシュートをイメージしろ。

一にも二にも気だるく構えろ。せっかく思春期に突入するんだから、万事「めんどくせえなあ」って感じでしゃべり出せ。

タレントのマシンガントークを真似るのは厳禁。お手本にすべき芸能人がいるとしたら、断然「桃井かおり」だ。「バカが多くて疲れませぇん?」ていう、あれだグッド!

 

と、ここで長男、「桃井かおりって誰?」との、いわば当然の質問をぶつけてきます。

その人となりを説明してやると、ぜひ実物を見てみたいとのこと汗

 

さて、私の中で桃井かおりといえば、これはもう誰が何と言おうと映画『男はつらいよ』第23作です。

ということで、久々にDVDボックスからその巻を取り出し、一緒に観ることにしました映画

 

長男よ。

おまえは優しくて素直ないい子だ(当社比)。

勉強もまあできる(当社比)。

ただ、おまえの人生にはあいにく、言葉のことで常に苦しみがつきまとうかもしれない。

そんなとき、確実におまえの力になってくれるのが、これ。

そう、寅さん映画なのだキラキラ

 

そんな父の秘めた思いを知ってか知らずか、名画を通じて桃井かおりの口調に、そして車寅次郎の生きざまに触れた長男は、勧めた私も驚くほどに症状が良化し、気だる~い滑り出しを意識しさえすれば、つっかえずに最後までしゃべり通せるまでになりましたニコニコ

 

まさかぁ、と思う向きもあるでしょう。

試してみた上で、私のこのやり方こそ効き目がなくクソでストレスだと感じる方もいるでしょう。

どこまでも手探りで解消法を追い求めていくしかない吃音。

つらいですよね。

 

学校でのからかいが、いつにも増してひどい一日だったのでしょう。「吃音て障害なの?」と、涙を溜めた目で私を見上げたある日の長男を、私は決して忘れることはありません。

 

障害じゃない、個性だ。けど、ぜったい治してやる!

そう胸に誓って行き着いた、「桃井かおり式どもり解消法」なのですアップ