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前回、夏になると誰もが必ず訪れる、キルギスが誇る聖なる湖「イシククル湖」の、名前ばっかり出てきて写真がほとんど無かったですが。
実は、写真がほとんど無いです…。
(^ ^;;

イシククル湖、山口県サイズの超でかい湖なんですよー。
写真を撮る場所とタイミングが難しいのです。

ビシュケクからバスでイシククル州の町とか村に行くと、北岸通れば右側に、南岸通れば左側に、4時間くらいずーっと湖があります。
透明度もすごいし(深さ20mまで見えるらしいです!)、青さもすごいし、周囲が天山山脈とか7,000m級の雪山に囲まれてて、まあ、景色、素晴らしいんです、本当に。

でもそのスケールは、地上からでは写真に納まらない(と、思う。多分。撮ってないから分かんないけど)。
ヘリコプターかなんかで上空から見たら良いと思う!

あと、イシククル湖の魅力は景色だけじゃなくて、
「昔は近付くことが出来なかった幻の湖」
とか
「高山湖なのに決して凍らない不凍湖」
とか
「湖底に古城や集落が沈む謎の湖」
とか
「傷や病を癒す神秘の湖」
とか。
そういう、キルギス人にとって、神懸った深い魅力を持つ特別な湖なのです。

となると、これはやっぱり写真には納まらないでしょう?

と言う訳で、代わりに、私の大好きな別の湖の写真を載せることにします。

これ。

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やばくないですか?

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この湖。
トレッキング中でしたが、歩く力が無くなるくらい美しかったです!


さて、前回の続き。
2週間の夏休みをもらった私は、4泊5日でナルン州に遊びに行きました。

ナルン州は、キルギスの南部の州で、キルギスで1番寒く、1番「純粋なキルギス」と言われている所です。
ビシュケクが35度前後になっていた真夏に行きましたが、ナルン、ずっと涼しかったです。
そして、首都ビシュケクでロシア語ばっかり、または半分くらいロシア語の混ざったキルギス語ばっかり聞いていた私にとって、
「ナルンのキルギス人、キルギス語ばっかり話す!ロシア語、混ぜてこない!てか、ロシア語が出来ないキルギス人がいる!」
ことが衝撃で、随分感動して初日からナルンが大好きになりました。

たまに、キルギス語も出来るのにロシア語で話すキルギス人がいるなと思うと、だいたいシティぶったビシュケク在住の人ですから。
(偏見。笑)

ナルン市で一泊した後、旅行会社でタクシーを予約して、一泊二日のナルン観光をする事にしました。
タクシー運転手が、そのままツアーガイドです。

運転手「ナルンは初めて?どう?気に入った?」
私「うん。ナルン好きだなー。人がいいし、涼しい!」
運転手「今、ビシュケク暑いんでしょ。」
私「うん、暑い。戻りたくない。でもナルンは冬がすごく寒くなるんでしょう?何度くらいになるの?」
運転手「気温?うーん。40度かな。」
私「いや、夏じゃなくて冬の話。」
運転手「うん、冬の話。」

………。

え?
(´・ω・`)??

は!!
マイナスッ!?
マイナス40度っ!?

私「本当にっ!?冬、マイナス40度になるのっ!?それは!ダメでしょう!!」
運転手「あはは。本当だよ。冬になったらもう1回ナルンに…」
私「いや、来ないっす!冬にナルンにはもう来ないっす!」

マイナス40度はやばい。
ナルン、すごい。
絶対、来ない。

衝撃を受けながら、ナルン市から南へ、中国の国境付近まで行くとチャトル湖と言う湖があります。
この湖は、今まで紹介してきた数々のキルギスの美湖からすると、普通の湖です。
(^^;)
なのに、行くのが一番大変です。

中国には入らないのに、湖の手前に国境チェックがあるのです。
パスポートだけじゃなくて、有料の入場許可証が必要です(旅行会社が手配してくれます)。
で、中国との国境は他の国境よりチェックが厳しいです。
厳しいチェックを、キルギス語が話せる愛想のいい私と、ベテランガイドの彼の信用でどうにか通過します。

国境の先の道路をしばらく進んで、

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湖が見えてくると道路から草原へ下りますが、車で入って行けるのは200mくらいで、あとは草原を歩いていきます。

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遠っ!!

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片道40分かかりました。

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このチャトル湖は標高が2,800mあります。
湖周辺で、キノコとエーデルワイスを発見。

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湖から戻って、次は「タシュラバット」と言う場所へ行きます。
タシュラバットには、石で出来た、その名も「タシュラバット」と言う遺跡があります。

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ラピュタに出て来る天空の城みたい!

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中には30以上の部屋がありますが、

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部屋の数を数えていくと、行きと帰りで数が違うとか…。
いやいや、怖い、怖い。

ガイドブックによると「シルクロードを通る旅人たちの宿」だったそうです。

が、あるキルギス人曰く、
「宿にしてはシルクロードから離れてるし、丘に囲まれた見えない場所にある。ガイドブックは良い様に言ってるけど、本当はシルクロードの旅人を襲う山賊の隠れ家だったのでは?」
ですって。

納得!
だって、宿には必要なさそうな、誰か偉い人を囲んで集うホールみたいなとこもあるんです。
王様のお城にしては小さいし。

この謎の地、タシュラバットで一泊しました。
例によって、遊牧民のテント「ユルタ」に。

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キルギスの人里離れた観光名所には、だいたい宿泊出来るユルタがあります。
ユルタは夕食と朝食を付けて、一泊900~1,000ソム(1,450~1,630円)です。

私はユルタ泊がとても好きです。
ユルタに泊まるような場所は、だいたい周りに何もないです。
人と家畜がいて、ユルタがあって、最小限の水と食べ物があって、あとはただただ自然があるだけです。

シャワーはないし、水が極寒なので手や顔を洗うのも必死です。
トイレは一応、穴を掘って小さく囲った場所がありますが、電気がないので暗くなると青空トイレが安全です。

ユルタの中にはベッドしかないので夕食後は寝るしかないです。
夜は寒くて、暗くて、恐いくらい静かです。
朝起きてからも、朝食を食べる以外にする事は特にないです。

これが。
とても好きですー!
(≧▽≦)

何ですかねー。
夜、良く眠れるんですよねー。
寝るしかないからですかねー。

良く寝て起きて、ゆっくり迎える「ユルタの朝」は特に好きです。
見て下さい。
この穏やかさ!

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時間が、ゆっくりを通り過ぎてもう、無いんじゃないかと!

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心洗われる「ユルタの朝」!!
(興奮!!)

でも、ユルタに泊まればいいってもんではなくて、周りの景色とか人とか雰囲気も大事です。
このタシュラバットのユルタ泊は完璧でしたねー。
ラピュタみたいでナウシカみたいでトトロみたいでした。


次の日、タシュラバットからナルン市に戻る途中、「コショイ・コルゴン」と言う場所に行きました。

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ここはどうやら、土で出来たお城の跡地の様です。
元はこんなお城だったみたいですが、7割くらい風化してて原形を留めてなかったです。

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私は歴史が得意じゃないので遺跡とか正直あまり興味がない方ですが、せっかくなので残った3割の城壁の上を一周してみる事にしました。

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中に入ると、
「こんにちは!ナルンに来てくれてありがとう!僕、ここのガイドをしてるんだよ!お姉さん、キルギス語が分かるなんて超嬉しいよ!僕、キルギス語しか出来ないから!キャッキャ!」
と言う、ガイドなのにロシア語も英語も出来ないと言う、おもちゃみたいな青年に出会いました。

舌たらずでよく分からなかったけど、このお城の説明を10分くらい、キャッキャしながらしてくれて、
「じゃあ、お姉さん!一周してきて!途中、壁が途切れてるから気を付けてね!」

あ、一緒に周ってくれるわけじゃないのね。
てか、壁、途切れてるの?危なくない?
ま、いーや。
行ってきまーす。

「あ、お姉さん!ちょっと待って!ちょっと待って!一つ聞きたいんだけど!インターネット使ってる?フェイスブックとか、インスタグラムとか!えっとね、ナルンはね…」

この後さらに5分、ナルンの魅力とキルギス人の誇りについて熱く語り、
「じゃあお姉さん!気を付けて周ってきて!土が滑るからよく見て歩いてね!」

フェイスブックとか…使ってるけど、そこはもういいのかな?
何でインターネットのこと聞いたんだろう?
土、滑るの?
ま、いーや。
行ってきまーす(笑)

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一周しました。

ガイドの青年は、城壁の危ない道は付き添ってくれなかったのに、城からタクシーまでの普通の道は付いてきて、キャッキャキャッキャとずっとしゃべってました。
それを見た畑で作業中のおじさんが声をかけてきました。

おじさん「おい、何やってんだ?女性と二人で歩いてるなんて。
青年「もう!おじさん!違うよー!日本からのお客さんだよー!キルギス語が分かるんだ!」
おじさん「へぇ、すごいな。そうだ、2人の写真を撮ったらどうだ?彼女、カメラ持ってるんだろう?」
青年「ダメだよ、おじさん!そんな事ー!外国からのお客さんだよ?」
おじさん(私に向かって)「ダメなのか?2人で並んだ写真。」
私「別にいーけど?」
青年「えー!どーしよー!キャ―!」

ハイ、チーズ。

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あんたら2人の写真かい!
なら、なぜ、そんなに照れる!

この訳分からんガイドの青年(写真左の棒を持った細い方です)、二十歳にして妻と双子の娘を持つ父親でした。

衝撃…。

ナルン、衝撃、多い。

最後に、ナルン市の写真を何枚か。

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いいとこだったなー!