こんにちは。ともみ鍼灸院です。

前回の記事の続きです 右矢印 産後は絶対に無理をしてはいけない理由②

出産後、すぐに新生児育児は始まります。

産後は悪露と言って、赤ちゃんが出た後の子宮の胎盤組織の残り等を排出するために、約1ヶ月程月経時のような出血が続きます。

母乳は「」から作られます。

お産での出血、悪露の出血中に授乳で「」を消耗します。

どんどん「」を使う状態です。

産後目を使うなと言われますが、目は「」を沢山つかう臓器なので、産後の「」を消耗する時期に目を使うなという意味です。

 

産後は「」の消耗に加えて寝不足が始まります。

」は「」という臓器で夜寝ている間に蓄えられ調整・解毒されているので、寝不足になるとそれが十分にできなくなります。

 

寝不足や疲労等でストレスが溜まると、「」の動きが悪くなり滞ってきます。

」虚の状態が続くと、気も不足し、気血両方の流れが悪く滞ると「瘀血(おけつ)」という状態になります。

産後うつは気血の過度な消耗が引き金になりますし、「瘀血(おけつ)」は他の様々な病気も引き起こしてしまいます。

 

昔は床上げは1ヶ月(今は3~4週間と言われています)、床上げまではお母さんは赤ちゃんのお世話だけをと言われていましたが、最近の妊婦さんとお話していると、産後は実家に帰らない、旦那さんは育休を取らない。

産後から一人で赤ちゃんと日中の家事をすると考えている方が増えている気がします。

 

でも、ちょっと待って!!

 

ただでさえ「」をたくさん消耗する妊娠出産、産後すぐに家事をする身体の余力は本来ないのです。

産後はゆっくり身体を休めて、気血を補ってあげなければいけない時期です。

気を張って最初は乗り切ったとしても、その後も寝不足や育児は続き、「」を消耗し続けるので、身体がいつどこで悲鳴を上げるかは分かりません。

あなたの身体は一つしかないのです。お母さんはあなただけです。

 

という思いもあり、一人で頑張ろうとされている妊婦さんには、「産後は絶対に誰かに頼って下さい」「一人では絶対に頑張らないで」というお声かけをさせていただいています。

 

どうか、産後に無理をするのは避けてください。

産後うつのリスクが格段に上がります。

周りに沢山頼ってできるだけ楽をして過ごして、身体を大事にして下さい。

 

 

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