この記事を書いている今(2ヶ月少々経過)、当時の記憶がほとんどなくなっており
身内とやり取りしたメールを辿って記事を記事を書きます。
今日は肝生検。
肝生検とは、実際に肝細胞を採取して、肝臓の状態をみる検査である。
肝生検には2通りあり
・開腹して肝臓全体を目視確認、数カ所から肝細胞を採取する方法
・細い針をお腹に指し、肝細胞を少しだけ採取する方法(針生検)
今回は、開腹する方法で。
肝細胞が生きているところと、そうでないところがどれだけあるのかを
目視確認する必要があるためだ。
結果は、肝移植の方向で検討。
肝臓が焼け野原のような状態(!?)とのこと。
焼け野原と聞いて、つい丸坊主になった広大な草原を思い浮かべてしまった私。
3月20日の朝、同じ方法で術前に最終確認をする。
ここから肝細胞が再生してくることが確認できれば
手術はせず、内科的治療で済むかもしれないとのこと。
今でもはっきり覚えているのは、この結果を聞いて
「早く私から移植してほしい」、と強く思い始めるようになったことだけ。
つづく・・・
朝からこの日は私のドナー検査。
移植コーディネーターさんが事前に検査と順番を案内してくれ、
言われた通りに検査に向かう私。
CTを撮る際に使用する造影剤(よりはっきりと画像を写すために体に注射で投与する薬)が
どんなものか、表現がおかしかったので楽しみだった。
「体がカッカする」らしいのだ。
体がカッカするって?
いよいよCT撮影。
息子が入院した日に入った部屋と同じ。
どこもかしこも子ども向けのイラストがいっぱいの部屋。
造影剤を腕から投与・・・・・・
私「早い早い!!!!!!」
ものすごい早いスピードで体の中心へ熱いウォッカやテキーラのようなものが流れる感じがした。
まさに体がカッカする状態。
体の中を流れる血液の速度を体感した瞬間。
早いです。
あと、撮影中に、機械が自動で「息を吸ってください。息を吐いてください。」と
顔の絵を使いながらしゃべりだす。
今まで使ったことのあるCTの中でたぶん一番新しいものだと思った。
他には血液検査、レントゲン撮影、超音波検査、肺活量検査、などがあった。
肺活量検査は結構頑張ったと思う。
検査は午前中で終了。
移植コーディネーターさんが事前に検査と順番を案内してくれ、
言われた通りに検査に向かう私。
CTを撮る際に使用する造影剤(よりはっきりと画像を写すために体に注射で投与する薬)が
どんなものか、表現がおかしかったので楽しみだった。
「体がカッカする」らしいのだ。
体がカッカするって?
いよいよCT撮影。
息子が入院した日に入った部屋と同じ。
どこもかしこも子ども向けのイラストがいっぱいの部屋。
造影剤を腕から投与・・・・・・
私「早い早い!!!!!!」
ものすごい早いスピードで体の中心へ熱いウォッカやテキーラのようなものが流れる感じがした。
まさに体がカッカする状態。
体の中を流れる血液の速度を体感した瞬間。
早いです。
あと、撮影中に、機械が自動で「息を吸ってください。息を吐いてください。」と
顔の絵を使いながらしゃべりだす。
今まで使ったことのあるCTの中でたぶん一番新しいものだと思った。
他には血液検査、レントゲン撮影、超音波検査、肺活量検査、などがあった。
肺活量検査は結構頑張ったと思う。
検査は午前中で終了。
(M先生の電話があった後あたりから、ショックのためか私の当時の記憶喪失が顕著になっていました。
ざっくり思い出せることを記録していきます!!)
昼前に病院に到着し、昼頃、たしか息子の血漿交換 が行われていた。
息子はずっと薬で眠ったまま。
私達家族に対し、まもなく移植科の先生から肝移植に向けた説明があった。
内科的治療(血漿交換 )で状態が改善しなければ、残る手段は肝移植だけ。
内科的治療を行える期間は1週間程度。
それ以上は感染症を発症するリスクが高くなり、感染症を発症してしまうと移植手術は行えない。
最大限内科的治療で息子の肝臓が回復してくれるのを待つ、と。
内科的治療で回復してくれることを、神にすがる想いで祈るばかりだが、
この話があった時点で、私は肝移植になるようにしか思えなかった。
移植科の説明は非常に慎重丁寧で、今までかかった病院のなかで一番きちんとしている、と思った。
病院オリジナルの肝移植に関する冊子やDVDまで渡された。
事前にドナー検査はしておこうという話になり、
身内の中で一番健康そうに見える私から検査をすることになった。
(肝臓を提供する意欲が一番高かったのもたぶん私。)
息子の血液型はO型、私はB型。
不幸中の幸いなことに、2歳未満は免疫が未熟なため、
肝臓移植は血液型不適合でもやりやすいとのこと!
息子に最善の状態の対応をしたかったので
できれば夫婦でドナー検査を受けたかったが、
移植手術を受けない人のドナー検査は実費で15万円程度かかるそうなので
私だけ先に検査を受けることになった。
ちなみに旦那は息子と同じ血液型だった。
私は今まで7割方美容のために、健康に気をつかっていたが
自分が健康でいられたおかげで、他人の命を救えることになるんだと
今までと違う切り口で、健康管理の重要性を感じた。
多少、お酒をたしなむことはあっても
みずから不健康な人間になるような周囲の人に対する無責任な行動はもうとれない。
息子の大病が教えてくれた大切な教訓。
ドナー検査は翌日。
ざっくり思い出せることを記録していきます!!)
昼前に病院に到着し、昼頃、たしか息子の血漿交換 が行われていた。
息子はずっと薬で眠ったまま。
私達家族に対し、まもなく移植科の先生から肝移植に向けた説明があった。
内科的治療(血漿交換 )で状態が改善しなければ、残る手段は肝移植だけ。
内科的治療を行える期間は1週間程度。
それ以上は感染症を発症するリスクが高くなり、感染症を発症してしまうと移植手術は行えない。
最大限内科的治療で息子の肝臓が回復してくれるのを待つ、と。
内科的治療で回復してくれることを、神にすがる想いで祈るばかりだが、
この話があった時点で、私は肝移植になるようにしか思えなかった。
移植科の説明は非常に慎重丁寧で、今までかかった病院のなかで一番きちんとしている、と思った。
病院オリジナルの肝移植に関する冊子やDVDまで渡された。
事前にドナー検査はしておこうという話になり、
身内の中で一番健康そうに見える私から検査をすることになった。
(肝臓を提供する意欲が一番高かったのもたぶん私。)
息子の血液型はO型、私はB型。
不幸中の幸いなことに、2歳未満は免疫が未熟なため、
肝臓移植は血液型不適合でもやりやすいとのこと!
息子に最善の状態の対応をしたかったので
できれば夫婦でドナー検査を受けたかったが、
移植手術を受けない人のドナー検査は実費で15万円程度かかるそうなので
私だけ先に検査を受けることになった。
ちなみに旦那は息子と同じ血液型だった。
私は今まで7割方美容のために、健康に気をつかっていたが
自分が健康でいられたおかげで、他人の命を救えることになるんだと
今までと違う切り口で、健康管理の重要性を感じた。
多少、お酒をたしなむことはあっても
みずから不健康な人間になるような周囲の人に対する無責任な行動はもうとれない。
息子の大病が教えてくれた大切な教訓。
ドナー検査は翌日。
朝、病院に向かうため、私達夫婦は支度をしていた。
義母も病院に来てくれるとのことで、
病院まで義母の運転する車に同乗させてもらうことになった。
AM9:30をまわった頃だろうか、
私の携帯電話の着信音が鳴った。
え・・・・・。
電話番号表示には、03から始まる固定電話の番号が見える。
うそ・・・、なにこれ・・。
私「はい、もしもし」
病院の電話交換手「M医師からの電話をおつなぎいたします。」
私「・・・・・。」
M先生「おはようございます、ICUのMです。Tくんの状態があまりよくありません。」
私「は?・・・(この時点で号泣)」
M先生「○§×※■▽∪・・・(←状況説明をしてくれていたが、記憶がない)」
私「ステロイドが効かないってことですか?(涙)」
M先生「そうです。ですので今日これから血漿交換を開始します。お母さん、何時に病院来られますか?」
私「11時くらいには到着できるように行こうとしています。」
M先生「わかりました。」
私は電話の時点で泣き叫んでしまい、
それを横目で見ていた旦那はだいたい状況がわかっただろう。
自分の気持ちの収拾がつかなくなった私は友人に電話をして
なんとか自分を落ち着かせようとした。
その後少し経ってから義母が到着し、病院に向かった。
後で振り返ると、私はこのときの精神状態が一番ズタズタだった。
義母も病院に来てくれるとのことで、
病院まで義母の運転する車に同乗させてもらうことになった。
AM9:30をまわった頃だろうか、
私の携帯電話の着信音が鳴った。
え・・・・・。
電話番号表示には、03から始まる固定電話の番号が見える。
うそ・・・、なにこれ・・。
私「はい、もしもし」
病院の電話交換手「M医師からの電話をおつなぎいたします。」
私「・・・・・。」
M先生「おはようございます、ICUのMです。Tくんの状態があまりよくありません。」
私「は?・・・(この時点で号泣)」
M先生「○§×※■▽∪・・・(←状況説明をしてくれていたが、記憶がない)」
私「ステロイドが効かないってことですか?(涙)」
M先生「そうです。ですので今日これから血漿交換を開始します。お母さん、何時に病院来られますか?」
私「11時くらいには到着できるように行こうとしています。」
M先生「わかりました。」
私は電話の時点で泣き叫んでしまい、
それを横目で見ていた旦那はだいたい状況がわかっただろう。
自分の気持ちの収拾がつかなくなった私は友人に電話をして
なんとか自分を落ち着かせようとした。
その後少し経ってから義母が到着し、病院に向かった。
後で振り返ると、私はこのときの精神状態が一番ズタズタだった。
救急センターに運ばれてから、私は早速入院の手続きが始まった。
息子は搬送されるなりひどい暴れようだった。
2日目ともなると、その声も慣れたくないが慣れてきてしまう。
「元気になるために必要なことだから許して!!!」、と自分に言い聞かせる私。
CT撮影があるからと、麻酔薬で息子を眠らせる。
・・・なかなか効かない。・・・早く寝てよ。
効かないというか、麻薬中毒者のようなラリっている様子が見受けられる。
さっきまで大泣きしていたのに、異常なくらいニコニコしながら
両手を上げて喃語を話している。
先生「酔っぱらっちゃったね(笑)」
麻酔薬が追加される。
間もなく息子を抱っこしながらレントゲン室に移動。
首はとっくに座っているのにグラグラする。しかも重い。
「お母さん、首おさえて!!!」と、なんども先生にカツを入れられた。
子ども専門の病院だけあって、壁やら機器には子ども向けのイラストがたくさん描かれている。
なんだか社会科見学に来たような気分にもなった。
CTを撮影する直前になっても、まだここでも息子は起きている。
「頼むから寝てーーー!(心の声)」
先生「お母さん、被爆しますので外でおかけになってお待ち下さーい!」
・
・
・
(移植手術後、私が車椅子に乗って息子に会いにいくまで、
「目が覚めている状態」の息子を見たのはこのときが最後だった。)
つづく・・・
息子は搬送されるなりひどい暴れようだった。
2日目ともなると、その声も慣れたくないが慣れてきてしまう。
「元気になるために必要なことだから許して!!!」、と自分に言い聞かせる私。
CT撮影があるからと、麻酔薬で息子を眠らせる。
・・・なかなか効かない。・・・早く寝てよ。
効かないというか、麻薬中毒者のようなラリっている様子が見受けられる。
さっきまで大泣きしていたのに、異常なくらいニコニコしながら
両手を上げて喃語を話している。
先生「酔っぱらっちゃったね(笑)」
麻酔薬が追加される。
間もなく息子を抱っこしながらレントゲン室に移動。
首はとっくに座っているのにグラグラする。しかも重い。
「お母さん、首おさえて!!!」と、なんども先生にカツを入れられた。
子ども専門の病院だけあって、壁やら機器には子ども向けのイラストがたくさん描かれている。
なんだか社会科見学に来たような気分にもなった。
CTを撮影する直前になっても、まだここでも息子は起きている。
「頼むから寝てーーー!(心の声)」
先生「お母さん、被爆しますので外でおかけになってお待ち下さーい!」
・
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(移植手術後、私が車椅子に乗って息子に会いにいくまで、
「目が覚めている状態」の息子を見たのはこのときが最後だった。)
つづく・・・