SVGファイル(スケーラブル・ベクター・グラフィックス、Scalable Vector Graphics)とは画像ファイルの一種です。
つまりGIF,PNGなどの類です。
実際、最近のWebブラウザーではSVGを表示できます。(WebブラウザーがSVGファイルをサポートするようになった)
その証拠に、ネットなどでSVGファイルをダウンロードし、エクスプローラーなどで、割りついているプログラムを見ると、IEやChromeなどのWebブラウザーである事が多いです。
では、SVGファイルは従来のGIF・PNGと何が違うのでしょうか。
GIF・PNGはラスター画像と呼ばれるものです。
簡単に言えば、ドットで画像を描画します。
それに対して、SVGはその名の通り、ベクター画像と呼ばれます。
簡単に言うと、特徴点を保持し、計算で特徴点間を描画します。
この特徴により、GIF・PNGなどのラスター画像は拡大すると画像がギザギザになります。
(例えば、画像を縦横2倍にすると、1ドットで描画していたものが4ドットになります。これではギザギザになるのは当たりまえです。)
ベクター画像は計算で描画するため、どれだけ拡大しても滑らかです。
ラスター画像を拡大
ベクター画像を拡大
パワーポイントの「図形」もベクター画像です。
パワーポイントで頂点の編集をすると当然頂点が出てきますよね。
あの頂点がベクター画像の特徴点です。
ですが、パワーポイントのベクター画像はSVGではありません。
パワーポイント独自のベクター画像です。
2016年10月26日にMicrosofrtはOfficeでSVG画像の挿入と編集をサポートしました。
もちろん、パワーポイントはMS-Officeの一部なのでSVGの挿入と編集がサポートされたわけです。
ではパワーポイントでのSVGの扱いはどうなっているのでしょうか。
調べてみました。
まず、基本である、塗りつぶしと枠線です。
プロパティが「図形の書式設定」ではなく「グラフィックスの書式設定」となっています。
つまり、図形ではないんです。
しかし、「図の書式設定」でもないので画像でもありません。
SVG的なもの(まだSVGしかないようですが)は、「グラフィックスの書式設定」なんですね。
塗りつぶしは、「なし」か「単色」しかありません。グラデーションや画像での塗りつぶしはできません。
グリーンで塗りつぶし
全体が塗りつぶされました。
枠線はこちらも「なし」か「単色」だけです。
ですが、枠線が使えるんですね。
オレンジの枠線
ちゃんと枠線が付きます。
※別の図形で試したところ枠線が付かないものもありました。
図形を選択して、右クリックすると出るメニューをみてみます。
16bit以上の色(「画像の色について」を参照)を持つSVGであれば、ほぼ図形と同じメニューが出ます。
トリミングは、出ていませんが、できます。この意味では画像なんですね。
SVGは制限があるものの、ほぼ図形の特色を持っていますし、図形の特色も備えています。
同じものを図形とSVGで提供されるとすれば、ベクター図形であり、色と枠線も変えられるので、SVGで提供されたほうが良いですね。
グラデーションなどが使えないので、基本図形に類するものはパワーポイントネイティブの図形が良いです。しかし、この猫の図のように色と枠線くらいしか弄る必要がない図形であればSVGでも十分つかえますね。
SVGはネットを探せばフリー素材が結構落ちています。
SVGを使い、パワーポイントで加工する事で今まで以上にプレゼンテーションやホームページでの利用幅が広がると思います。是非チャレンジしてみて下さい。
とりあえず、試してみたい方はこれなんてどうでしょうか。
http://icooon-mono.com/13508-%E4%BA%BA%E7%89%A9%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88/
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