悪魔の心臓、台所にて。
─ 韓国ホラー、その心臓 ─
🍽 今日の献立
チーズダッカルビ(鶏肉とコチュジャンとピーナツとココナツの融合)
バスマティライス(香り高く炊いた湯取り法)
ズッキーニのグリル(焦げ目に隠した静かな甘み)
オレンジヨーグルトゼリー(冷たく固まった、沈黙のデザート)
🥘 チーズダッカルビ(ココナツ×ピーナツver.)

材料(2人分)
鶏もも肉(背肉・ぶつ切り)…400g
ピーナツバター(無糖)…大さじ1
ココナツミルク…100g
コチュジャン…大さじ1
醤油…小さじ1
砂糖…小さじ2
おろし生姜…小さじ1
塩…少々
ピザ用チーズ…たっぷり(好きなだけ)
サラダ油…小さじ1
作り方
鶏肉に塩を振り、軽く揉んで下味。
フライパンに油を熱し、中火で皮目から焼く。こんがりしたら裏返し、弱火。
コチュジャン・醤油・砂糖・おろし生姜・ピーナツバター・ココナツミルクを混ぜたタレを投入。
焦がさないようにじっくり煮絡める。
チーズをどさっと乗せ、フタをしてとろけさせる。
火を止めて、しばらく静かに蒸らす。この「静けさ」が今日の隠し味。
🍚 バスマティライス(湯取り法)

材料
バスマティライス…1合
塩…ひとつまみ
湯…1.5L(たっぷり)
作り方
バスマティを洗い、30分ほど水に浸ける。
沸騰した湯に塩を加え、バスマティを投入。10〜12分ゆでる。
芯が残らずふっくらしたらザルにあげ、水気をしっかり切る。
そのまま蓋をして5分蒸らす。
→ 茹でたのに、蒸したような香り。霊のようにふわりと立ちのぼる。
🥒 ズッキーニのグリル(塩レモン風味)

材料
ズッキーニ…120g(1本程度)
牛乳…大さじ1
レモン汁…小さじ1
塩…ひとつまみ
オリーブオイル…適量
作り方
ズッキーニを厚めの斜め輪切りにする。
フライパンにオイルを熱し、両面焼き色がつくまでじっくり焼く。
牛乳・レモン汁・塩を混ぜてドレッシングを作り、上からたらす。
→ 一見何もしてないようで、じわりと“旨みが染みてる”副菜。
🍊 オレンジヨーグルトゼリー(冷えた沈黙)

材料(小カップ2つ分)
プレーンヨーグルト…100g
オレンジジュース(100%)…100g
砂糖…15g
粉ゼラチン…3g
水…大さじ2(ゼラチンふやかし用)
作り方
ゼラチンを水にふやかし、レンジで溶かす。
ヨーグルト・ジュース・砂糖をよく混ぜ、ゼラチンを加える。
型に流して冷蔵庫で2時間冷やし固める。
→ オレンジの酸味とヨーグルトのわずかな乳感。
口に入れると一瞬で消えて、あとに残るのは静けさ。
🍴 盛りつけと静かな余韻
チーズダッカルビは楕円の皿にゆるくまとめ、チーズが少し焦げるくらいに。
ライスは真ん中で少し崩すように盛ると、香りが立つ。
ズッキーニは縁に静かに重ねて。
デザートは別皿で、銀のスプーンを添えるだけ。
✍️ まとめ
心臓が他人のものになっても、
料理はたぶん、自分のままの味が残る。
けれど、その奥に他人の記憶や風景の断片が混じるとしたら?
この献立はそんなふうに、
**“自分と他人の境界線がほんの少しにじんでしまった夜”**に食べるのがぴったりです。