日本・東洋 美のたからばこ~和泉市久保惣記念美術館の名品 | けろみんのブログ

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渋谷区立松濤美術館
「日本・東洋 美のたからばこ〜和泉市久保惣記念美術館の名品」
2019.10.5~11.24
前期  10月5日~10月27日
後期  10月29日~11月24日

JR・京王井の頭線・東急東横線、田園都市線、東京メトロ半蔵門線、銀座線、副都心線
京王井の頭線 
渋谷駅(こんなに乗入れてるのか!)

または、京王井の頭線神泉駅(こちらの方が近い)

名物裂集古鑑(1813)名物裂のスクラップブック。それぞれ織り方や染め方の違いで分けられています。

大阪府和泉市にある和泉市久保惣記念美術館から、国宝・重要文化財を含む86点を前後期に分けて展示しています。

久保惣は明治から元々綿業を営んでおり、優れたコレクターを代々輩出していました。時代の流れに乗り名家旧蔵品の数々をゲット。そして、昭和52年に火災が原因?家業を廃業。コレクションは個人美術館を作る、公立美術館に寄贈する、売り払うと選択肢のある中久保惣がとった決断は「コレクションを収蔵する美術館をつくり、それをまるごと寄贈する」というプロジェクト。様々な複雑な手続きを終え、更に音楽ギャラリーなど追加し合計5000坪の土地と建造物を寄贈しました。
収蔵数約11000件。その中には国宝2件、重要文化財29件が含まれます。

そしてなんと!今回松濤美術館に、そのうち国宝2件重要文化財21件とほとんどの名品をそっくりそのままお借りしての展示。

素晴らしいです。館内のあちこちから「これは見事だ」「ほぉぉぉ」「やっとこの絵巻が見られた……」などという感嘆の声が聞こえてきました(マジです)

私はいつもこちらの双眼鏡を持っているので

細かなところまで丁寧に見ていくことが出来ました。

青磁 鳳凰耳花生 銘 万声  (国宝) 南宋時代 
砧青磁の名品、天皇、将軍、数々の名家を経て今はこちらに。砧青磁は、温かみのある青緑、と形容するしかない不思議な色です。耳の鳳凰がまた、可愛い。

土佐光吉  源氏物語手鑑  重要文化財 江戸時代
秋好中宮と、秋の風情を楽しむ女官たちが虫かごみたいなのを持って庭でなにかしています。繊細で華やか。
町田の町田市立国際版画美術館にも展示されていた、喜多川歌麿。3人の顔の描き分けをしているところがあたらしい。

前期には宮本武蔵のサッパリした水墨画、伊勢物語!

後期の絵巻物は「北野天神縁起絵巻」
すごく辛気臭い顔をした黒い衣装の人々が1度死んで生き返ったり、雷に打たれて右往左往したりとうとう情けない顔して剃髪する姿を眺めたり、気の毒な絵巻物でした。

もう1つ「山王霊験記絵巻」は、波の描き方が見事です。
でもその続きで馬が狂死する絵巻は気の毒でした。神様もバチを馬に当てるのは反省した方がいいと思いました。

文字通り選りすぐりの品しかない展覧会、落ち着いた展示室で関東ではまとめてみることの少ないコレクションが見られ、とても嬉しいです。

大阪府堺市の和泉市久保惣記念美術館にも行きたいです。広い敷地に茶室や庭園もあるようです。

大阪府……大阪?
そうそう、大阪!ナマニクさん!

お知らせ~!
さて、いよいよ11月17日は大阪、ロフトプラスワンWESTでのイベントが開催されます。主催はUE神さんたちVZONE、うちの旦那さんのナマニクさんがゲストです。

「お客さんくるかなぁ……」と心配そうなので行ってやってください。喜んで情け容赦ない映画、見たことの無いものをお見せしますよ!










ナマニクさん、あと2週間で大阪イベントにお呼ばれ。さあ、みんな沢山集まると余計楽しいですよー








ナマニクさん「Filthy Vol.2」取り扱い店舗はこちら→だいぶ品薄になってきました!