不思議の国アリス展 | けろみんのブログ

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日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想


Down Down Down……

退屈してたアリスの前にチョッキを着たおかしなうさぎが現れて、遅刻だ!って騒ぐし、うさぎのくせに懐中時計を持ってたりありえないことばかりするもんだから、うっかり穴に飛び込んじゃったアリスは……

不思議の国へようこそ!

展覧会会場に入るとそこはイギリスの邸宅の中のように壁紙と家具が英国風。

・巡回展情報

兵庫→会期終了
松本→会期終了
横浜→イマココ
福岡→12月3日~2020年1月19日
静岡→2020年2月1日~3月29日
謎→2020年4月18日~6月14日は会場は謎
新潟→2020年6月27日~9月6日

現在は、横浜駅東口の横浜そごうにある、そごう美術館にて11月17日までやっております。

各階アリスっぽい商品を特集。
(服、雑貨、食品などなど)エスカレーターから見えるのでハロウィンの飾りに飽きた目には楽しい。購買意欲をそそります。展覧会グッズも充実です。割とお求めやすい値段の可愛い小物が沢山ありました。

以下の写真は、写真撮影可能エリア(第2章)で撮影した挿絵原画です。第1章のオリジナルのアリス、第3章の現代作家の描いた作品は撮影禁止です。本文と写真との関連性もありません。(カエル好きなので、カエル中心に撮影してます。)




第1章はアリス誕生、ルイス・キャロルの描いたスケッチが並びます。ルイスは自分の絵を本の挿絵にする予定でしたが当時の文化的リーダーであり友人のジョン・ラスキンに「きみの絵は下手」というようなことを言われ、素直にプロにまかせた模様。


任されたジョン・テニエルはルイスの絵コンテの良さを理解し、これ以上ないような挿絵を描きました。その展示が次に続きます。



「涙の池」のスケッチやテニエルの不機嫌そうなアリスの少女らしさがとてもよいです。


ルイス・キャロルは、数学者であったせいか色々カラクリを考えるのが大好きだったようでアリスのかかえる赤ん坊が豚の顔に変わるように出来た切手セットを作って発売したり販売促進にも工夫をしました。


ルイス・キャロルがインフルエンザで亡くなると契約の関係で約10年後にはアリスの物語の挿絵は誰でも描けるようになり、今では様々な画家のヴァージョンが存在します。

私は今でもアリスの本を読むのが苦手です。多分巡り会った時期が悪かった。可愛げのある時代が少なすぎた……

アリスの物語のシュールさ、不条理さが、どんなジャンルでも受け入れられる器となりインスピレーションの源となったようです。
豊富な登場キャラクターも個性的。チェシャ猫、ハンプティダンプティ
言葉遊びが好きだったキャロルは英文の面白さが翻訳で伝わるか心配だったそうです。世界中に広まったのですから杞憂でしたね。
お茶会延々とやりたーい!



ニセウミガメ!
ロバート・インペンの水彩画。この絵がとても気に入りました。どこか寂しげで。

不思議の国のアリス最後の「アリスのお姉さんも、夢を見る」何となくラファエル前派のような趣を感じました。



ジョン・ヴァーノン・ロードの細密なペン画に薄い水彩の挿絵です。ロマンティック。
所々に不気味な要素があるのがアリスの物語のエッセンスになってます。



コラージュも用いて、立体感のある壊れたハンプティダンプティに仕上がっていてみごと。
でもオリジナルのハンプティダンプティが好きだなー

木版画も魅力です。
同じアリスでも スペインの画家が描くと色っぽい。これはルイス・キャロルに怒られそうだ……
3章に続く道は🌀🌀つい、007が頭に浮かびます。
そして3章では、古今東西のあらゆるアリスが勢揃い。
トーベ・ヤンソン、エリック・カール、マリー・ローランサン、サルバドール・ダリなどそうそうたるメンバーが揃い、草間彌生がトドメをさします。マリー・ローランサンの作品、大人びてますがとっても素敵。


音声ガイドでできるクイズもあります。面白そうでした。じっくり時間かけてまたいきたいです。

さてウチのナマニクさん、またゲスト出演しに大阪に行きますのでよろしくお願いします!見に行ってやってください〜〜!

ところでレビュー出来てない鑑賞済の展覧会が溜まって大変です。いつ見に行ったかすらわからない!
・三井記念美術館 高麗茶碗 
・黎明アートルーム
・文化服装学院博物館 世界の絣
・根津美術館?








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