11月2日の続き ルーブル美術館 | けろみんのブログ

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日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想

広さに圧倒され、フェルメール、デューラー、シャルダンなどをゆっくりとみて回り気がつけば、美女を描いた作品に魅入っていました。

とくにルブランは1755〜1842年というフランスが革命ー共和制ー皇帝擁立ー王政だーと大嵐の船状態の時代をなんとか乗り切った画家で、「ベルばら」のロザリーみたいにしなやかに力強く革命を生き抜いた女性で親しみを感じます。
自身の子と抱き母性本能をくすぐり、大きな画家帽子で画家としての誇りを示すとともに大きすぎる帽子が顔を小さく可憐に見せ、傾げた首とまっすぐ見つめる瞳とにこやかな微笑みで、いつでもどこでも誰にでも愛されるキャラの出来上がりです。「私もこんな風に書いて」と注文が殺到したに違いなく、以前ルーブル美術館展で見たロシアの貴族夫人の肖像画もかなり似た感じでした。

こちらは革命後の作品です。ローマ風の髪型、オフショル、ハイウエスト…革命で一番変わったのは政治?それともファッション?と思うほどガラリと変わります。ルブランはしなやかに生き伸びたのか、肖像画のデッサン中に見聞きしたことを役立てたのか。絵の中のルブランは優しく微笑むだけ。
コロー。この優しいピンク色が好きです。ギリシャ風のモデルを務め休憩中、ちょっとずれた服を直してる感じの何気ない仕草がとても可愛い。コローは風景画の他、晩年は人物画もおおいですがいずれもどこの誰か特定しない、日常のちょっとした仕草を描いています。

グランド・オダリスク
ジェニファー・ロペスに負けない、立派なお尻…
脊椎が3つ多くなるほど背中を長くして背中の曲線を美しく強調したのは有名な話です。両耳のついたエキゾチックな瓶の形と体の曲線が似ている気もします。

ボッティチェリ「若い婦人に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神」

ボッティチェリ「学芸たちの集いに導かれる青年」

この2作品はフレスコ画で、しかも壁画なのにフランスにあるという、目に触れるのが貴重なものでした。
まるで、ウフィッツィ美術館の「ヴィーナス誕生」の続きの物語をみているようです。
ヴィーナスが誕生し、人々の美と教養を応援してくれている、とおもうとヴィーナスを信仰したい気持ちが湧き上がります。イタリア人ツアーの団体がやってきてがガイドさんが絵の目の前で熱弁をふるわせて案内をしていました。(絵の前に居座るのはやめていただきたかった)
同じくボッティチェリ「バラ園の聖母」
ルーブルにあるボッティチェリ作品はこの3点だそうです。
繊細ですね、いいですね!


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品2点。ロンドンとフランスでレオナルド・ダ・ヴィンチの名作堪能しました。どうしても後ろの聖アンナが付け足しみたいにみえて仕方ないです。
ルーブルには他に2点あるそうですが岩窟の聖母はほかの美術館で展示、荒野の聖ヨハネはみあたりませんでした。この辺りも旗持ったツアー団体客(スペイン語かイタリア語の)に出くわすと全く見られなくなるので飛ばしてあとで見たりもします。

正午過ぎから夜までずっとルーブル美術館に居続けたけれどまだ見ていないフロアが沢山あります。後ろ髪惹かれますが次の日は日帰りで旅行、朝7時台のTGVに乗るので帰りました。
(ここまで何も食べていません。こうして知らない間に痩せていきました……)
名画に魂と体重を吸い取られ、どんどん干からびて弱っていたのでした。

旦那さんは私がだんだん元気がなくなるのを感じ取ったようでこの頃会社近くの神社に毎日お参りをしてくれてました。

この記事が11月2日で、3ヶ月後の2019年2月2日には私の旦那さんのナマニクさんが待望の新刊を発売します。
新宿のビデオマーケットというお店で先行発売。2月2日の土曜日はナマニクさんビデオマーケットの中に駐在しておりますので見かけたら「なまにくん!」と声掛けしてみてください。怖そうと言われますがよく見ると案外可愛らしいのですよ。
自費出版なので原稿書きも、入力も、レイアウトほか全てのデザイン彼1人でやりました。凄いですよねーそんけー!
真っ赤な表紙が目印です。
DVDはどうやって商品化されていくのか?問題点は?など自費出版ならではの攻めた視点からのインタビュー記事がメインです。もちろん未公開映画作品レビューも満載。







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