リュベロン観光と、ストライキでルルド断念 10月28日 | けろみんのブログ

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アヴィニョン発のリュベロン半日観光ツアーを申し込んでいるのでTGVでエクサンプロバンスからアヴィニョンへ。午後からの観光なので、早めに出てエクサンプロバンスを少し見物…のはずが、寝るのが遅かったのと、荷造りの際うっかり蓋の締めが甘いコーラが入ったバッグをベッドにおいて大惨事。
シーツがコーラで茶色に染まり、手持ちのカバンはコーラの海。カバンは捨て、シーツの件はフロントの女性に一生懸命謝りました。(心配しないで大丈夫、でも行ってくれてありがとうといってくれました)

リュベロン地方の猫。寒そうね


ここは夢の中なのかと思うほど美しく寒くてもやってるリュベロン山地


エクサンプロバンスからシャトルバスを使いエクサンプロバンスTGV駅へ。ここでやっとインテルシテ(国鉄急行で日本から予約が取れない)の予約できる、とわざわざ午前中まだ観光の余地があったにもかかわらず、早めに行ったのに…
「その列車はキャンセルです。ないです。次のは22時着のこれです」と言われました。私は、パリについて何度もなんども紙に行き先とか書いて、駅員に見せたのに…無駄な時間をたくさん遣わされ、疲れもあり怒りが爆発しました。(無駄なのに…)
「なにそれ?なんども確認したよ?ホテルとってるのにどーしてくれんの?」
ルルドに行きたかったのは21時からの蝋燭巡礼をみたいがためだったので22時着では意味がないのです。
何ヶ月も練ったプランも
「ストライキでーす」
であっさり終了。


かなりショックでしたが、幸いなことにユーレイルパスのルルドーパリまでの座席指定はキャンセルが可能なこと。安いチケットでTGVをとると、キャンセルは効かないのです。もう一つ良かったのは、ルルドはホテルのキャンセルがペナルティ無しでできたこと。


最初候補に挙げていた中で、アルルからアクセスが容易で一泊で観光もできるところを素早く探してTGVとホテルを予約しなければ!
こんな美しい景色を見ながらのツアーになります(リュシロン)

私の旦那さんは映画ライターなので映画を作り出したリュミエール兄弟のふるさとリヨンに決めました。丁度南仏とパリの間です。

これから「南仏プロヴァンスの12ヶ月」を100回は読んで憧れを募らせた場所を車で回るツアーに参加するというのに、ネットに首っ引きでTGVキャンセル、TGV時間調べ、さらにリヨンまでとリヨンからパリへの座席指定を頑張り…

前日なので一等の、シングルシートもウインドウも空いてないですよ!💢

仕方ないので一刻も早くリヨンのホテルを予約、とTGV駅近の(今までの経験から)まあまあのところを予約しました。


とっちらかった日記で申し訳ありません、これらの出来事はだいたいエクサンプロバンス駅ーエクサンプロバンスTGV駅ーアヴィニョンTGV駅の中で起きたことです。

さて、肝心の本日の観光ですが

アヴィニョンTGV駅出たところで集合場である「鉄格子の門の前」を探し(かなり遠かった)のるとウディ・ハレルソンみたいな声のツアコンさんが話しかけてきました。

ヴァンには先客が4名。いざ出発!アヴィニョンもすごい城塞の街でした。

「ツアー」というとバッチを胸につけ旗持った人についてぞろぞろ行くイメージでバカにする人がいますが、リュベロンみたいな僻地は車で行くのが一番効率いいです。ツアコンも慣れたもので、一番良い景色を紹介し、そこの歴史やどんな作品、絵画のモデルになったかを説明してくれます(英語だから半分は想像)

私は「ベルトラ」というサイトで予約していきました。

古代ローマ人が、心血注いで作ったインフラ水道橋をみたいと思い「ポンデュガール」見学。
今までスイスやイタリアで見逃し、やっとみられたー!ことしは「くまモン」もここを訪れ、橋のてっぺんを渡ったんですよ!

「カサンドラ・クロス」みたい


昔の人が絵に描いた、そのままの風景が残っています。どんな技術をつかったか未だ謎だそうですよ。近くのリームという街へ、綺麗な水を送っていました。

30分ほどいろんな角度で見て回り充実の楽しいひとときでした。

次にルシヨンという、赤土の村に行きました。




「オークル」という色は(肌色)じゃなくてこの土地の土を使った顔料の色であること、小さな教会に寄り添うように螺旋状に作られた街並み、オリーブ畑、蕎麦。ハイシーズンにはラベンダーが咲いているそうです。
私たちの観光の際には土砂降りになってしまいましたが、有名な赤い崖とか、ピカソが描いた赤い岩の積み上がった山々はくっきりみえました。




ツアコンが「昨日はここが、ものすごく混んで車が止められなかった上、もやでなにもみえなかったんだよー」というのですかさず「So we’re lucky!?」
といってみました。結構笑ってもらえた!

ところでツアーは9人乗りバスに5人、フランス語を話す東洋人親娘がすごく大人しく、イギリス人とおぼしき夫婦は一人が私の隣、ご婦人は助手席にのっているので連れだと気がつきませんでした。

旦那さんはウインドブレーカーで凍えながら脚が少し悪いらしくゆっくりと歩いています。そして奥さんはウインドブレーカーに傘さして、1人さっさといってしまうのです。会話も無し。
席変わろうか?といってもノーだし、ほとんど話ししないし喧嘩でもしてるのか心配になりました。

もうひと組はベトナム系フランス人の母娘で、こちらも会話無し。

イタリアで参加した「ピッキオ宮殿のシークレットツアー」とか「セグウェイでローマ一周」などのとき、外国の方はとても積極的に質問などしていたのですが、今回のメンバーは一言も発せず。珍しいことでした。
リュベロンは電車がないので、険しい道を車で上り下り。現地ツアー、半日8000円ほどで、沢山の美しい景色をみられるのですからおススメです。

それに、ゴッホ、セザンヌ、ピカソらが、描いたこの辺りの風景。空の色。まるで同じ!
ゴッホやピカソも描いています。



レボードプロヴァンス















お土産屋さんはとにかく可愛い。雨が本降りになってきて、店に入るのが億劫だったのでみるだけに。


夏のシーズンになるとすごい観光客が押し寄せるそうですが今日は天気の悪い平日で、人がまばら。

ゴルド

一昨年行った、イタリアのチヴィタとか、オルヴィエートに似た景色です。作物も似ていて、だいぶ場所は離れていますがここはガリア、ローマ時代の雰囲気が残っています。


サンレミドプロヴァンスは、皆の希望で立ち寄らず通過!(寒くて皆外にでたくない)



季節外れで寒いけれど、もやのかかった幻想的な山の村を見られて楽しかった!

帰りはアヴィニョン・セントレ駅で降ろしてもらいアルル行きにのるはずが、のるはずの電車が、またキャンセル。もはや時刻表など信用できません。
1時間待ってやっとこきたアルル行き。。この日はまだまだ終わりません。

でもここのパン屋で買った半額のパンが信じられないほどうまかった…

この日は色々ありました。しかもまだ終わらないのです…