先日のFP監修!加入すべき保険の組み合わせや考え方と、FPが実際に加入している保険についてに続きまして、今回のブログでは、海外居住者が一時帰国する時の日本で使う海外旅行保険や、日本居住者が日本を出発後に旅行先の外国から海外旅行保険に加入する方法について、FPであり、日本企業で国際人事部門にいた経験、そして渡米してからの実体験を踏まえて、書こうと思います。

 

 

  海外旅行保険とは

海外旅行保険とは、

  • 旅行中の事故で負ったケガの治療費
  • 旅行中に発症した病気の治療費
  • 旅行中に携行品の損害で発生した損失

等を補償する保険です。数ある保険の中でも、海外旅行に特化した補償項目が入っているのが特徴です。また、費用面の補償だけでなく、様々なサポートサービスも付いていて、トラブル解決のサポートも受けられます。

 

コロナ禍以降、旅行先で病気になった場合の高額な医療費に備えて、必要性が増していると言われている保険です。

 

  なぜ私が海外旅行保険が必要なのか

私は夫と共に渡米しており、夫は日本企業の会社員です。

 

日本企業から海外に派遣されている場合には、派遣国で日本の保険と同等レベルの保険に加入していると思いますが、国によって制度や考え方も違うので、Aの基準を日本レベルに合わせると、Bの基準が足りなくなるという事が起こります。

 

我が家の場合は、それが保険です。

 

例えば、日本の会社の規則として、一時帰国時の傷害死亡は3000万の保険を付保しなければいけないのに、アメリカ側の会社が加入している保険だと傷害死亡が2000万だった場合、1000万が足りない事になります。その足りない1000万を補填する為に、一時帰国時に海外旅行保険に加入する必要が出てきます。

 

  いざ海外から加入手続き!

いざ海外から加入手続きをしようと思うと…できませんガーンあせるなぜならば、金融庁が定めているルール上、日本の海外旅行保険は日本国内からしか手続きを行う事ができないからです。

 

VPNを使って日本からアクセスしているようにして手続きを試みましたが、かなりしっかりとしたセキュリティが施されており、加入は出来ませんでした。

 

加えて、日本の海外旅行保険は基本的に、日本の自宅を出発してから日本の自宅に帰宅するまでを補償期間と定めており、渡航目的も旅行のみとなっています。

 

その為、海外在住者が日本の海外旅行保険に加入する為には、一度日本に帰国し、日本の海外旅行保険に入ってから、再度日本を出国するという面倒な手順を踏まなければならないのです。

 

更には、日本の海外旅行保険は基本的に、日本に帰国する事が加入条件となっており、海外在住者など、いつ帰ってくるか分からない場合は、帰国する前提という加入条件を満たす事ができません。

 

もしかしたら、日本発行のクレジットカードを持っているかもしれません。クレジットカードには海外旅行保険が付いている為、わざわざ海外旅行保険に加入しなくても、クレジットカードさえ持っていれば大丈夫だと考える方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかしながら、そのカードに付帯される海外旅行保険は日本の保険会社の物である為、付帯されている保険を利用する為には、日本を出国するという条件を満たさなければならず、結局は海外旅行保険加入時と同じ問題が生じてきてしまいます。

 

したがって、海外在住者の方にとって、日本の海外旅行保険に加入する事は非常にハードルが高いんです。

 

  海外から海外旅行保険に加入するには

上記の通り、海外在住者にとって、日本の海外旅行保険に加入するのは難しい事なのですが、それと同様に日本居住者も日本を出てしまってから、日本の海外旅行保険に加入する事はハードルが高いです。

 

以下に、それぞれのケースに分けて対応策を書きます。

 

海外在住者(日本に一時帰国時)

  • 日本に帰国してから、日本の海外旅行保険に加入
  • 日本発行のクレジットカード付帯の保険を利用
  • 保険商品を扱っている営業担当がいる場合は、その方に依頼

 

海外在住者(日本以外の国へ渡航時)

  • 派遣国から加入できる海外旅行保険に加入※※
  • 派遣先会社の人事担当者経由で海外旅行保険に加入
  • 保険商品を扱っている営業担当がいる場合は、その方に依頼

 

日本居住者(日本出発後)

  • 日本発行のクレジットカード付帯の保険を利用
  • 現地渡航先から加入できる海外旅行保険に加入※※

はプロにしかできない何か特別なルートがあるようです。

※※は表現は異なりますが、同じ意味の保険です。

 

  まとめ

今回は、海外からだと加入のハードルが高い日本の海外旅行保険について書いてみました。日本居住者は、できるだけ日本で手続きを終える事をオススメします。海外在住者は上に挙げた方法のいずれかで加入を試してみて下さい。

 

この記事が、以前の私のように困っている方の参考になると嬉しいです。

本日も読んでくださり、ありがとうございました。