アメリカに来て驚いた事、たくさんありますが、

その中の1つ、アメリカのパスタ事情について今回は書こうと思います。

 

  柔らかめが人気?!

私が住んでいるカリフォルニアでもパスタは人気で、

イタリアンレストランに限らず、アメリカ系、パブやスポーツバー等、

レストランに行けば必ずメニューにあります。

 

ところが、どこで頼んでも、パスタの麺が柔らかく、ふにゃっとした感じなのです。

日本では完全に茹で過ぎと認定されてしまいそうなレベルです。

 

子ども時代をイタリアとドイツで過ごしました。

イタリアは給食で出てくるパスタでさえ美味しかったです。

日本でもパスタはアルデンテが常識といわんばかりに、

ゆで加減はアルデンテ一択の世界にいたので、

初めてアメリカでパスタを食べた時は衝撃でした!!

 

でも日本に置き換えてみると…

日本ではコシの強いうどんを好む地域もあれば、

大阪や博多などのようにふわふわ柔らかいのを好む地域もたくさんあるし、

ブヨブヨの伊勢うどん等もあって、それぞれのおいしさがあります。

地域や好みによって固さや形が変わるのは、考えてみれば当たり前なのかも。
…とはいっても、私はやはりアルデンテのパスタが好きです。

 

  パスタの違い

私はいつもBarillaのパスタを使っているので、Barillaで比較してみます。

 

こちら下矢印はアメリカで売られているBarillaのスパゲッティでNo.7になります。

No.7とは、1.5mmの太さのスパゲッティです。茹で時間は11分と書かれています。

 

 

こちら下矢印は同じくBarillaのスパゲッティで日本で売られている物です。

アメリカと同じ1.5mmがなかったので、1.4mmと1.6mmの画像です。

1.4mmの茹で時間が5分、1.6mmの茹で時間が7分とあるので、

日本ならアメリカの1.5mmであれば6分の茹で時間で良い事になりますが、

アメリカで売られている1.5mmの茹で時間は11分です!!

 

 

日本では6分の茹で時間のパスタが、11分でアメリカでは売られている事からも、

アメリカでは日本よりも柔らかめの麺が好まれているのが分かります。

 

  ポピュラーな味

アメリカでもっともポピュラーなスパゲッティーといえば、クリーム系ならアルフレッドレモンクリーム、トマト系ならミートボールスパゲッティーで、アーリオオーリオ系(オイル&にんにく)をメニューに載せているレストランは、すごくすごく少ないです。

 

トマト系よりもクリーム系の方が人気で、パスタメニューが1品しかないなら、クリーム系パスタを提供しているお店が多いです。

 

クリーム系の中でも、アルフレッドが人気です。アルフレッドソース(Alfredo Sauce)は、日本ではあまり聞きなじみがありませんが、アメリカではレストランの人気メニューで、スーパーで売られている定番のパスタソースです。チーズたっぷりのトロリとしたソースです。

 

 

ローマのレストランで、フェットチーネにバターとチーズのソースをかけて出したのが、シェフのAlfredo Di Lelioさんで、彼の名前にちなんで、このパスタはフェットチーネ・アルフレッド(Fettuccine Alfredo)と名付けられ、広がったと言われています。

 

見た目はカルボナーラにすごく似ているのですが、アルフレッドとカルボナーラの一番大きな違いは、卵が入っているかどうかです。アルフレッドは一般的に、バターとパルメザンチーズのソースですが、カルボナーラは卵とチーズとパンチェッタ(ベーコン)等が使われるので、アルフレッドの方がより白く、シンプルなソースに仕上がっています。

 

パスタに絡むアルフレッドソースはとても濃厚ですが、カルボナーラのような卵のコクや、ベーコンの旨味などは無いので、そのぶん淡泊な味です。しかしながらバターは多いので、コックリ・コッテリとした味になります。初めて食べた時には、見た目がカルボナーラなのに、全く異なる味に、頭が追いつきませんでした笑い泣き

 

レモンクリーム味のパスタとは、酸味のあるクリームソースに、大体はエビやホタテ等のシーフードが入っています。チキンが入っている時もあります。コックリとしたクリームにレモンの酸味が加わる事で、さっぱりとして、私は大好きなパスタです。

 

 

ミートボールスパゲッティとはその名の通り、トマトソースベースのパスタに、大きな肉団子がゴロゴロと入ったスパゲッティです。

 

 

これ以外に人気なのが、ラザニア、ラビオリ、マッケンチーズです。これらは大体どこのレストランに行ってもメニューに掲載されています。

 

アーリオオーリオは少なくて、そして麺の硬さは柔らかめと書きましたが、

行く場所によっては、私たち日本人が好きなパスタに出会えます。

実際、人生で一番美味しいアーリオオーリオに出会ったのはアメリカです。

 

そのお店は、ラスベガスのBellagioホテルの中にあるレストランでLAGO by Julian Serranoです。ラスベガスには、世界中から有名シェフが集まってくるので、食のレベルがすごく高いです。

 

こちらのアーリオオーリオは、乳化が素晴らしく上手なんだと思うのですが、ソースが乳白色で、初めて見た時は驚きました。アーリオオーリオはオイルベースのパスタですが、乳化が完璧なクリーム状のソースのおかげで、オイルなのに、麺にすごく絡んで、濃厚なオイルパスタになります。しっかりとオイルの香りと美味しさを感じるのですが、塩加減が絶妙で、いつまででも食べていられそうなパスタです。

 

  バリエーションが豊富

以前、アメリカのスーパー!日本との違いと特徴でも書いたのですが、

アメリカは、共働きが一般的で、平日は手抜き料理で済ます事が多いです。

冷凍食品の品揃えは、とんでもなく充実していて、パスタの種類もすごく多いです。

 

スパゲッティだけでなく、ラザニアも各メーカーから販売されています。

 

 

皆が大好きなマッケンチーズも当然、たくさんの種類があります。

 
 
この通路は左側がパスタ、右側がピッツァの冷凍食品です。
あまりの種類の多さに、選ぶのも大変です。
 
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パスタに関しては、冷蔵商品の品揃えもすごく充実しているので、すごく手を抜きたい日は冷凍食品、ちょっと頑張る気力がある時は、パスタソースを買ってきて、パスタもしくはラビオリを茹でて、パスタソースを和えるみたいな使い方ができます。

 

冷蔵売り場のラビオリも種類が多いです。

写真は2枚ですが、この2倍の量が売られています。

 

 

 

トマト系パスタソースは、2枚の写真を載せましたが、本当は写真の2倍くらいは商品があります。

 

 

 

クリーム系パスタソースはトマト系に比べると少ないですが、それでも15種類くらいはあります。

 

 

クリーム系ソースの中では、皆が大好きなAlfredoソースが多いです。

 

 

  まとめ

今回はアメリカのパスタ事情について書いてみました。麺の硬さ、味の好みの違い等、色々と日本と違うところがあるので、アメリカにいらした時には、日本との違いを楽しみながら、召し上がってみて下さい。

 

今回も読んでくださり、ありがとうございました。