本当のところ知らなかった!日焼け止めが海洋環境に及ぼす影響 | 美と健康の明日を考える佐藤友美のブログ

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株式会社tommorowの佐藤友美です。

美容と健康を中心に気ままに書いていきます。

こんにちは!佐藤友美です♪

 

日差しが厳しく照り付ける夏になりました。

みなさん、お肌の日焼け対策はばっちりでしょうか?

私はこの夏、日焼け対策を万全にして海水浴を満喫しようと思っています。

 

ただ、日焼け止めを使うのにも気を付けなければいけないと思った出来事がありました。

私はタレントのローラさんが好きなのですが、ローラさんのInstagramで日焼け止めについて投稿されていて、その内容に衝撃を受けました。

有害な成分を含んだ日焼け止めの販売を2021年からハワイで禁止する法律が施行されたそうです。

理由は、日焼け止めの有害成分がサンゴ礁を白化して死滅させることと、それが直接的にアザラシを絶滅に危機に追いやっているからということでした。

 

 

今回は日焼け止めの有害物質の与える影響とその対策、私たちに何ができるのかを書いていきます。

 

日焼け止めに含まれる有害物質とその影響

 

ローラさんの投稿にも書かれていますが、実際に日焼け止めに含まれる有害物質は、

・オキシベンゾン

・オクチノキサート

と呼ばれる紫外線を吸収する成分だそうです。

日焼け止めのパッケージに表示されている名称は

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、メトキシケイヒ酸オクチルなどです。

 

参考文献

 

研究者によると、サンゴ礁にとって最大の脅威は気候変動で、2050年までの海水温上昇で世界のサンゴ礁の9割が死滅すると推計されている。次に危険視されているのは、下水や農業廃水に含まれる栄養分で大繁殖する海藻類だ。

日焼け止めや海の酸化などは、これらの要因に比べると影響が小さいと言われている。

jellyfish

画像提供,GLOBAL_PICS

禁止された化学物質の使用量は

毎年、6000~1万4000トンもの日焼け止めが人の皮ふから洗い流され、サンゴ礁にたどり着いていると推計されている。研究者によると、最も危険なオキシベンゾンとオクチノキサートが含まれている日焼け止め製品は数千点に上る。

5年前の推計では全体の75%、現在でも約半分の日焼け止めクリームやローションに、これらの成分が使われているという。

米連邦議会は現在、人体に悪影響があるとして、オキシベンゾンを禁止する法案を審議している。

引用元

2018年11月2日の記事

 

サンゴ礁の白化問題は世界中で問題になっていますが、

調査によれば海水温と共に日焼け止めの成分が与える影響が少なくないようです。

 

パラオを始め、有害物質を含んだ日焼け止めの使用を禁止している国は増えてきています。

各国の法律や対応について触れていきます。

 

世界各国の対応

 

サンゴ礁のある海を持つ国では有害物質を含む日焼け止めの使用に関して規制する法律を施行したり、注意喚起を行ったりしています。

世界各国の対応は以下の通りです。

 

パラオ

2018年11月11日に日焼け止めの使用に関する法律が制定されました。

対象となる日焼け止めは、10種類の指定された化学物質が含まれたもので、販売と使用が禁止となっています。

法律自体は2020年から施行され、違反者は1,000ドル以下の罰金の対象になります。

観光客として持ち込んだ場合は没収されるそうです。

 

ハワイ

オキシベンソン/オクチノキサートを含む日焼け止めは販売禁止となっています。(医師の処方によるものは対象外)

2021年1月1日から施行されています。

 

フロリダ・キーウエスト

オキシベンソン/オクチノキサートを含む日焼け止めは販売禁止となっています。(医師の処方によるものは対象外)

2021年1月1日から施行されています。

 

カリブ海・ボネール島

オキシベンソン/オクチノキサートを含む日焼け止めは販売禁止となっています。(医師の処方によるものは対象外)
2021年1月1日から施行されています。

メキシコ・自然保護区域
カンクンやコスメルなど自然保護区では、特定の日焼け止めの使用を控えるよう呼びかけを行っています。

2021年1月から施行されています。

 

参照

 
このように観光客であっても取り締まりの対象となることもあるようなので、
今後海外に行くような際には日焼け止めの使用に関する最新情報を取ることが必要ですね。
 

 

オーガニックな日焼け止めと日焼け止め以外の対策

 

有害物質を含まないオーガニック成分を使用した日焼け止めも増えてきています!

「reef-safe(サンゴ礁に安全)」と記載された、オキシベンゾンとオクチノキサートを使っていない代替品がありますが、表記することに法的拘束力などないそうです。

酸化チタンや酸化亜鉛などミネラル由来の日焼け止めなども存在するので探されてみてはいかがでしょうか。

 

また、そもそも紫外線にあたらないような工夫をし、日焼け止めの使用料を減らすこともできます。

代表例が日傘や、帽子、アームカバーなどです。

 

廃ペットボトルを再資源化したリサイクル生地を使用した

晴雨兼用日傘などがおすすめです。

紫外線の遮蔽率98%以上という実用性とバリエーション豊かなネイチャーカラーでおしゃれに夏を過ごしてみるのはいかがでしょう。

 

 

サステナブルを意識して楽しい海水浴を

 

日焼け止めの話をしてきましたが、日焼け止めの有害物質による海洋汚染は氷山の一角でしかありません。

昨今話題になっている、海洋プラスチックの問題や海水温上昇など様々な問題が同時並行で進んでいます。

私たちにできることは、サステナブルな社会を意識した目の前の一つひとつの行動ではないでしょうか。

 

有害物質を含んだ日焼け止めは使わない。

廃プラスチックを減らす行動をする。

できるだけ使い捨てのものは使わない。

 

などなどたくさん私たちにできることはあると思います。

一つひとつの小さな行動が豊かな海を守ることにつながっていると思って、今日から行動を変えていきましょう。

 

また、豊かな海を守るためにも、まずは海水浴やダイビングなど現地でその自然の素晴らしさに触れることも環境保全に関する関心を持つきっかけになると思います。

今回のブログがみなさんの行動を変えていくきっかけになりますと幸いです。

 

次回もお楽しみに!

それでは、また!

 

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