人間関係の悩みとして
「対等な人付き合いができない」
というのはよくあります。
この悩みを持つ人は
◎人から見下される
◎人に不当に、理不尽に扱われる
◎自分は我慢ばかりしている
◎人から利用や搾取される
など
自分が下、相手が上
の立ち位置にいると感じている人で
それに不満や異論を持っていても
直接、素直に相手に伝えられずに
腹の中に不満を貯めていたり
自分が傷ついていても
適切に自分を守る行動がとれない人が
多いです。
人前では「平気な顔」「いい顔」を
するクセがある
「いい人」と言えます。
このような人が
「対等な関係になりたい」と決心をして
この関係を打破しようとすると
よくやっていまうのが
◎キレる（怒りをぶつける）
◎地位や権力や財力を手にする
◎相手より更に上の人に庇護してもらう
など
自分が上、相手が下
の立ち位置に
逆転しようとすることです。
これでは
結局は、立場が入れ替わっただけの
上下関係でしかなく
対等ではありませんし
相手との関係も新たな問題が出てきて
うまくいきません。
対等な関係って？
どうしてこのようになってしまうのかというと
「対等な関わり」体験を
したことがないからです。
あなたにとって対等な関係とは
どんなことですか？
と質問すると
●互いの気持ちや意見を素直に言い合える
●お互いを思いやり大切にできる
との答えが
多くの人から返ってきますが
そもそも
◎自分の気持ちがわからない
◎自分の気持ちを言えない
◎意見の相違＝否定と認識している
◎人が怖い
◎人を信じられない
◎自分を大切にできない
◎二極化思考
◎自己否定が強い
などがあって
人と関わることを怖れていて
対等の関係とはこういうことだ
人と絆を結ぶ為にこういうこと必要だ
と
頭では思っていることができない
という状態にあります。
不安定な愛着形成
これは
幼少期に親との間で安定の愛着が
築かれなかったことが
とても大きく関係しています。
例えば
●否定や罵倒されていた
●無視されていた
●親の心理的面倒をみていた
●親が過保護・過干渉だった
●親が共感的ではなかった
などです。
そんな扱いされると、誰でも
不安や恐怖で傷ついたり
嫌だ！と不満や怒りを感じるものですが
親と安心安全の絆を築けない
幼い子どもにとっては
いつも親の顔色や機嫌を伺って
親を持ち上げていることが
自分にできる安心方法となります。
そして
そのまま不安や不満が貯まっていくと
どうにかそれを解消しようとして
親を責めたり、怒りをぶつけたり
より大きな力を味方に付けるなどで
立場を逆転しようとする
という方法をとります。
それと同じ方法を
現在、周りの人に対しても
つい、行っているのです。
なぜなら
感覚として
その方法しか知らないからです
子どもの頃の心理的な傷付きを癒やせず
不安や不満を解消できないままなことが
悩みの原因にあるのです
自分では無意識にとっている行動や
その原因の心の問題など
気づくことも難しいことが多いですが
しっかりと心の整理をして
トラウマケアをしたり
未完了の感情を完了させながら
愛着を再構築したり
自己否定を減らしていくことが
自分が望む人との関わり方を
自由に選べるようになること
つまり
悩みの解決につながっていきますよ。
では、また。
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