ご訪問ありがとうございます。
着物と帯が綺麗なコーディネートじゃない
『着ているあなたが綺麗』のコーディネートを叶えます!
大阪/着物スタイルアドバイザー やそしま智美です。
今回はピンクの紬のコーディネートです。
結構可愛い感じの紬ですよね?
私は子供の頃からずっと同年代の中で、一番背が低いという状態が多く、『小っちゃくて可愛い』と言われることが多かった。
でも、いつでも『小っちゃくて可愛い』と言われてしまう事に大人になるにつれ抵抗感が芽生えてしまって、ピンクの様な甘い可愛い色の洋服は避けていました。
ピンクの様な可愛い色を着てこなかったからなのか?
それとも女性ホルモンが減っていくのを身体が感じているからなのか?ピンクの着物に無性に惹かれる時期が数年前にありました。
ピンク色は、女性ホルモンの分泌を促す作用があると言われています。
ピンク色を見るだけで脳を刺激し女性ホルモンの分泌を促すほか、精神面の安定を促す効果や血行促進等の効果があるそうです。
色の持つパワーってあなどれないですね。
さて、顔タイプで似合う着物がありますよと発信しておりますが、
『似合うってより素敵に見えるという事』で、着物は形が一緒なので、ベストじゃなくとも洋服ほど違和感は出にくいし、持っている着物や、好きな着物はどんどん着ましょう
私のピンクが着たい!という衝動は、最近は消えてしまってはいるのですが、持っているしね。綺麗な色だし着てみました。
綺麗な色だと顔を明るく見えますよね?
そして、ピンクって優しい人に見えるんじゃないかと
そして、今回はこの舞娘の帯をしたかったの。
この帯はお気に入り。上方舞を習っていた頃、上手になりたくて購入した帯です。
前から見た感じは、そこまで若作りって感じじゃないとおもうんだけどね。
後ろ姿の写真を撮ってちょっと思った事がありまして
着物の色や柄の情報と、帯の柄の情報しかないから、この可愛い色の紬にこの帯をあわせてしまうと、ちょっと今の自分には幼い感じがしちゃうのよね。だって、20代でも30代でもよさそうなコーディネートじゃない?
この写真を見た時に、気持ちに沿わない感じになったの。
決して、年相応の色柄を着た方がよいですよとかそんなことを言いたいんじゃないのよ。
この少しの可愛らしさが、今の私の欲しい着物姿じゃないなって事。
見た目が自分の気持ちに寄り添う事も大事ですよね?
そして、思い出したのが、少し前に、勤め先の友人と道で会った時の事。
私が歩いている歩道を、自転車が追い抜いて行ったのだけど、
その後ろ姿が友人だという事に気が付いて、私は声をかけました。
そしたらね、その友人に『後ろ姿が大人だか子供だかよくわからない人が歩いていると思った』って言われたのよ
ちょっとショックな言葉だったわ。
私は身体が小柄で、今時の中学生のが大きいくらいなのよね。
それもあるんだろうけど、どうしてそう見えたのかなと考えました。その時はロングコートだったけど、足元はスニーカーを履いていたの。
思い至ったのが、私の小さい身体だと、お洒落のつもりでスニーカーを履いても後ろから見たら子供に見えてしまうのだと。
人からどう見えようと関係ない?
もちろん自分がそれを好きならまったく関係ありません。
だけど私は、大人だか子供だかよくわからない人になりたい訳じゃない。
年齢を重ねたからこその、その年齢での綺麗を目指したいし、できれば後ろ姿に大人の余裕を漂わせたい。
よく男の人は背中で語るとかいうけど、大人の女性も背中で生きてきた分の大人の魅力があった方が素敵じゃない?
それが自然に放出されない私としては、あまり可愛いものだけで後ろ姿を作らないようにしたいなと思ったわけです。
どうやったら背中で語れるようになるんだろうね?
私の中の装う事って、好きなものを着たい!って事だけではないみたいです。
もちろん好きなのも着るけれど、『どうなりたいか』の気持ちの部分が反映されないと居心地が悪い。
着るって楽しいし、奥深いですね