ブログのタイトルを変更します。
「小さな一歩を重ねたら」
~どんな君でも愛おしいと気付いた不登校パパの日記~
今後ともよろしくお願いします.
息子は幼い頃は内気な子で,友達の輪の中になかなか入っていけない子でした.どちらかと言えばおとなしい子で気持ちの優しい,ほんわかした子でした.
幼い頃から厳しく育てました.今考えればどうってないことでよく叱ってしまい,息子は泣いて泣いて.「パパ,ニコニコしてよ」と泣きながら訴えてきました.「だったら,いつまでも泣いてるな」とさらに怒られ….
可哀想なことをしたなと後悔しています.
また,いつも「パパ」と言って私の顔を覗きこみ,「にー (*^▽^*)」と言っては笑顔を促し,私の顔色をいつも伺っていました.
(これは不登校になる直前まで続いてました)
年長の時,友達に誘われてサッカーを始めましたが,私は『きっとすぐやめるだろう』と思っていました.ところが,私の予想に反してサッカーがどんどん好きになっていきました.
小3の時,息子をサッカースクールに入れようと思いました.私は野球派だったのでサッカーは教えられません.
今から入ってしっかり練習すれば,中学生になった時は部活でレギュラーとれるかな
そう思って,レールを敷いてしまったわけです.
これが3年後に不登校につながるなんて夢にも思いませんでした.
息子をスクールの体験に連れて行きました.すぐに食いついて,スクールに入りたいと言いました.もちろん,入っただけでは上手になれないわけですから,入りたいならしっかり自主練をすることを条件に入会させました.
これも私が
絶対に入りたいと言うはずだから,自主練を
させる理由づけもできて,まさに一石二鳥だな
と息子のことをコントロールしようとしたわけです.
これまでも,毎朝10分くらいは自主練をしていたのですが,自主練は厳しさを増し,毎朝,毎夕,毎週土日,それはもう本人が友達と遊ぶ時間が無くなるくらい練習させました.
もはや『自主』練ではないですよね.強制です.
私は鬼になり,息子は泣きながら練習しました.
それでも息子は頑張って練習しました.
今なら分かります.きっと
父親である私に認めて欲しかった
のだと.
その甲斐あって,上手くなっていきました.そして私も,息子の上達が生きがいになっていきました.息子が初めてリフティング100回クリアーした時,私は息子を抱きしめて嬉し泣きをしました.
確かに息子はどんどん上手になっていきました.でも私は,他の子と比べると遅いと感じていて,もっと頑張れと言い続けたのです.
他人と比べるのではなく,息子自身を見てあげていれば,息子もサッカーを辞めてしまうことはなかったんでしょうね.ましてや不登校なんて…。でも,当時はそんなことに気付くこともなく,ただ毎日息子を追い詰めていました.
息子も時には練習をやりたくなくて,自主練に行くと言って公園に出かけても練習せずに帰ってきたこともありました.
自分よりも友達の方が上達が速い
頑張っているのになかなか課題が達成できない
父親には強制的に練習させられてる
一体,誰のためのサッカーなんだろう
そんな葛藤があったのかと思います.
また,冬の寒い中,一人で公園のベンチに座って時間が経つのを待っていた日もあったそうです.
この話を聞いた時,さすがに涙が出てきました.パパ,そんなに君のことを苦しめていたんだね.本当にゴメンね.
それでも,何だかんだで最終的には課題を達成して次の課題に取り組んでいきました.ホントにコツコツと.
君は毎日顔を合わせるたびに「パパ、大好き」って言ってくれたよね。だからこそ、そこまでしてパパに認めて欲しかったんだよね。
6年生になりました.直前の春休みまで伸び悩んでいた時期だったんですけど,4月に入ったらグッと伸び始めました.本人の顔にも笑顔が戻って来て,今年のGW中はサッカーを始めて一番伸びた時だったと思います.私もビックリするくらいでした.
そしてスクールに入った時に目標とした課題も達成しました.本当に頑張ったと思います.これでようやく『鬼』をやめられる,これでようやくずっと目標だった選抜クラスに入れると思っていたのに….
なぜか,選考基準が理不尽なくらい上がっていて(←もちろんこれはスクール側の考えなのでこちらは何も言えないんですが),コーチからの一言
こんなところで立ち止まっていたら
サッカー選手なんかなれない
息子の中で張りつめていたものが切れた瞬間でした.