以前、動的平衡について取り上げた。
動的平衡とは、ある組織などを構成する物質が一部入れ替わるなどしても組織全体そのものは変化しない、というものでこれが最近人間の組織にも応用されつつあるというものである。
主に組織マネジメントの手法について前回は取り上げたが、今回は動的平衡を実現するための対顧客戦略について考察する。
アイドルグループのファンには主に2つの層に分けられる。
1つは特定のメンバーに対して強い思い入れを持っている層、そしてもう1つはグループ全体に対して強い思い入れを持っている層である。
これらはカスタマーロイヤリティーという点で大変重要な差異がある。
アイドルグループの場合、個々のアイドルもアイドルグループ本体と密接に関連しながら個別の商品となりうる。
しかし前者の層はアイドル単体のカスタマーロイヤリティーが非常に高いのに対し、後者の層では特定のアイドルでは訴求が難しい。
逆にアイドルグループ全体では、前者の層のカスタマーロイヤリティーは彼ら彼女らが応援するアイドル個人の活躍や露出度に大きく左右される。
自分の応援しているメンバーが出演しなければそのグループの他のメンバーが出演していることの訴求力は、後者の層に対するそれを大きく下回る。
表題の意味する所は、アイドルグループと所属するアイドル個人に対するカスタマーロイヤリティーが逆相関の関係にあるということである。
そしてこれがアイドルグループにおいて動的平衡を実現するためのヒントとなる。
動的平衡とは簡単に言えば、「誰がいなくなっても誰が入っても変わらない」ということである。
とするならば先述したファン層の中でも特定のメンバーを応援する層は歓迎すべきではない、ということになる。
すなわち"ファンの総DD化"こそがアイドルグループの安定的変遷を可能とする手段として見えてくる。
顧客がアイドルグループの1人を好きになるか全体を好きになるかを予測しまた操作することは非常に困難であるが、ひとつ有力な方法はエースを作らないことであろう。
エースを作るということは、そこに特定の固定ファンを生み出す行為でもあるからだ。
ジャニーズのグループではメンバーごとに人気の差はもちろんあるが、リーダーやエースを特別強調しないスタイルはどこも共通している。
またメンバーごとに微妙に異なる活躍フィールドを与えることで、顧客がメンバーを比較するのを阻止している。
(スポーツができるメンバーと歌がうまいメンバー、演技がうまいメンバーがいれば単純にどちらが優れているとは言いづらい)
動的平衡は全ての組織に必要なわけではない。
特にメンバーの固定化が前提となっているグループ、例えばジャニーズのグループやサザンオールスターズなどのバンドグループなどでは動的平衡に注力することは特別必要ではない。
しかし芸能界とは入れ替わりの激しい場所であり、流行のサイクルが高速で回転する。
よって広い視点で見ればテレビ番組のレギュラー陣、事務所の所属タレントといったまとまりでも動的平衡について考える必要があると言えるのではないだろうか。
追記
いくつかこのブログで記事を書いていて見えてきたことは、ジャニーズがいかに計算され尽くされているかといことである。
あらゆる局面に対応できる戦略がことごとく実現されていて(それも極めて自然に)、戦略的自由度も高い。
まさに何でもできる集団だと言える。
これからはジャニーズを主な分析対象とするのが良いのかもしれない。
動的平衡とは、ある組織などを構成する物質が一部入れ替わるなどしても組織全体そのものは変化しない、というものでこれが最近人間の組織にも応用されつつあるというものである。
主に組織マネジメントの手法について前回は取り上げたが、今回は動的平衡を実現するための対顧客戦略について考察する。
アイドルグループのファンには主に2つの層に分けられる。
1つは特定のメンバーに対して強い思い入れを持っている層、そしてもう1つはグループ全体に対して強い思い入れを持っている層である。
これらはカスタマーロイヤリティーという点で大変重要な差異がある。
アイドルグループの場合、個々のアイドルもアイドルグループ本体と密接に関連しながら個別の商品となりうる。
しかし前者の層はアイドル単体のカスタマーロイヤリティーが非常に高いのに対し、後者の層では特定のアイドルでは訴求が難しい。
逆にアイドルグループ全体では、前者の層のカスタマーロイヤリティーは彼ら彼女らが応援するアイドル個人の活躍や露出度に大きく左右される。
自分の応援しているメンバーが出演しなければそのグループの他のメンバーが出演していることの訴求力は、後者の層に対するそれを大きく下回る。
表題の意味する所は、アイドルグループと所属するアイドル個人に対するカスタマーロイヤリティーが逆相関の関係にあるということである。
そしてこれがアイドルグループにおいて動的平衡を実現するためのヒントとなる。
動的平衡とは簡単に言えば、「誰がいなくなっても誰が入っても変わらない」ということである。
とするならば先述したファン層の中でも特定のメンバーを応援する層は歓迎すべきではない、ということになる。
すなわち"ファンの総DD化"こそがアイドルグループの安定的変遷を可能とする手段として見えてくる。
顧客がアイドルグループの1人を好きになるか全体を好きになるかを予測しまた操作することは非常に困難であるが、ひとつ有力な方法はエースを作らないことであろう。
エースを作るということは、そこに特定の固定ファンを生み出す行為でもあるからだ。
ジャニーズのグループではメンバーごとに人気の差はもちろんあるが、リーダーやエースを特別強調しないスタイルはどこも共通している。
またメンバーごとに微妙に異なる活躍フィールドを与えることで、顧客がメンバーを比較するのを阻止している。
(スポーツができるメンバーと歌がうまいメンバー、演技がうまいメンバーがいれば単純にどちらが優れているとは言いづらい)
動的平衡は全ての組織に必要なわけではない。
特にメンバーの固定化が前提となっているグループ、例えばジャニーズのグループやサザンオールスターズなどのバンドグループなどでは動的平衡に注力することは特別必要ではない。
しかし芸能界とは入れ替わりの激しい場所であり、流行のサイクルが高速で回転する。
よって広い視点で見ればテレビ番組のレギュラー陣、事務所の所属タレントといったまとまりでも動的平衡について考える必要があると言えるのではないだろうか。
追記
いくつかこのブログで記事を書いていて見えてきたことは、ジャニーズがいかに計算され尽くされているかといことである。
あらゆる局面に対応できる戦略がことごとく実現されていて(それも極めて自然に)、戦略的自由度も高い。
まさに何でもできる集団だと言える。
これからはジャニーズを主な分析対象とするのが良いのかもしれない。