題名、キョーレツですよね。今回長文です。

同じパイロットの奥様方から、パイロット妻ならでは、の悩みを何件か伺いましたので、私お役に立てれば、と思い、ブログにUpします。

私が本物のパイロットを拝見したのは、入社が決まり、内定式に行く飛行機✈️でその旨をCAさんに話すと、その頃はまだ入れたコクピットに特別に入れてもらえた時でした。

第一印象ですが
なんだか偉そうなおじさん達!
その後、訓練所✈️で会う乗員(パイロット)さん達もみんな偉そうだし、乗務を始めた時も、気難しい?変わったパイロットもちらほらで、まさかその半年後に現在の夫となるパイロットとお付き合いを始めるなんて本当に夢にも思いませんでした。

私はSS(スカイサービスアテンダント)といって、当時、亀井静香先生が物議を醸し出した、96期の契約社員として入社したCAで、初めて乗員と結婚した契約社員でもありました→当然非難ゴーゴー

近くで働いていたし、悪天候時乗員さん達の大変さをわかっていたつもりですが、一緒に生活するうちに、チェック(パイロットの試験)の時の勉強の大変さ、ピリピリ感はどうすることも出来ず、ストレス?で当たられたりもしました。何百人もの命をお預かりするのですから、勉強が大変なのは、当然のことですが、チェックに一回でも落ちると、そこでパイロットOUTともなりうることもあるのです。中でも、キャプテン昇格訓練は想像を絶するプレッシャーとの戦いでした。幼い子供達を一人で抱え、勉強に集中出来るように、真夏も真冬も必死で外に連れ出していました。

またチェックが無事終了すると、開放感?溢れて一人で遊びに行かれたことも何回もあります→今はほぼないよ。その時、小さな子供達を連れて実家にも戻れず、必死に家庭を守っていた私は「いったい誰が勉強出来る環境を作っていると思っているの!」とイライラしたことだって何度あることか。

当然、夫婦の危機も複数回ありました。

私は決して良妻賢母ではありません。皆様が思ってくださるような、出来た人間でないのです。

ですが、このぶつかりあい、悩んだからこそ、私達夫婦の今の礎があると思っています。

ぶつかりあい、とありますが、これが曲者でいつでもブチ切れられないのですよ、パイロット妻は。

結婚が決まった時、飛行機の整備士をしていた義父からこう言われました。

「決してフライト前はどんな事があろうとケンカしないで下さい。どんなに許せない事があろうとグッと堪えて下さい」と。

一つの感情が大事故を招く。

これは結婚してずっと私が今でも守り続けている事です。

ですが、20年間の間、理不尽な出来事が何回かありました。フライト前にどんなに怒り狂って泣き叫びたいと思ったか。

私も人間です、感情を押し殺す事は本当に辛い。

だから、私が身につけた事は
スルーして虎視眈々!

ムカついたことがあったら、チェックやフライト前は何があっても、ニコニコ、もしくはフツーに接しますが、何にもない時にチクチクと攻める!

要するに、すぐにキレず、こちらも理路整然と感情を整理して相手に向き合うのですよ。そしてその時を窺う!

ついでにパイロットはお殿様気質、我が夫ももれなくお殿様です。ですが、虎視眈々と下克上の時を狙うことだって可能

今では、こんなあんなで二人で色々乗り越え、お互いの大事に思うことを尊重して仲良く楽しくやっています。

私を理解して、でなく、相手が何を思うか?を思って、生活することも大切だと思うのです。

少しでも参考になれば、と思い、長文になりました。

まだまだ私も人間としても、女としても、妻、母とでも修行中ですが、こんな私でもお役に立てれば嬉しいです。