かわいく見えるかもしれませんが

 もう12歳です



 夏も終わりに近づきました。

 猫たちの抜け毛が増える夏。

 わたしの顔にも服にも猫の毛。

 そんな話を散歩友達にしたら、

 じゃあ、肺の中も毛だらけかな?

 こわっ!そんなこと考えたことなかったけど

 あり得そう。猫の毛怪談だ。


 昔、子供が小さい頃、乾燥機から

 発火したことがあって

 廃棄処分の時に見たら、

 お掃除できない裏側が焦げた

 猫の毛でびっしり!

 危なかったと思ってから

 乾燥機は買わないことにしました。


 猫毛に悩まされるのは夏だけじゃない

 ですが、

 昔、夏は怖い映画のCMとか番宣とかで

 テレビが怖かった。


 気のせいじゃない体験をまあまあしている

 わたしですが、この家で変なことが起きる

 のはたいてい夫がいる時かなと思います


 一度なんて残業で夜遅く真っ青な顔で帰って

 きて、尋常じゃないなと思ったら、

 会社で自分の車に向かっていたら、人が

 ついてきて振り返ったら自分で

 なんかヤバいと思って走ったら追いかけてきた。

 駐車場が遠く感じて足は震えるし、

 俺、やばかったと。


 はー、また変なこと言ってるわと内心

 思っていながら、わたしも鳥肌。

 ゾクゾクが止まらず、塩をふりかけたり

 したのを覚えています。

 この頃、出かけたはずの彼が家にいたよね?

 あれ?何故いる?とか

 おかしなことがものすごーくありました

 一応、お守りを身につけていたら

 追いかけられないけど時々ぞっとすると

 言っていました。


 昔は夜は暗くて当たり前、

 なので、暗さの耐性は少しながら

 あります。

 子供の頃は、わざわざ暗闇に目を向けたりは

 しなかったけれど、なんとなく、夜に潜む

 者たちがいて、棲み分けをしているような

 気持ちがありました。


 くらやみえんを探検する子どもたちも

 シーツを被って夜の仲間になって

 園のなかを探検します。

 怖がりはするけど、固まらない、泣かない、

 パニックにならない。

 ちゃんと、逃げます。

 なんだか、たくましいなぁ。


 作 石川ミツ子

 絵 二俣英五郎

 出版社 福音館書店







  猫ブラシが便利なことをこの夏初めて

 知りました。100均とは違います。