桜が美しい


 小学2年で長さの勉強が始まります。

 センチやミリ、メートルですね。

 昔は日本独特の長さの単位があったと

 何となくわかっても

 寸だの尺だのわかりませんよね。


 昔話もかろうじて、桃太郎、うさぎとかめ、

 ぐらいはわかるみたいですが、

 浦島太郎、いっすんぼうし、さるかに合戦

 になるともう知らない子がほとんどだと

 思います。


 わたしも竹取物語は何となくしか知らないし

 安寿と厨子王はかわいそうで悲しかったこと

 しか覚えていないし、

 今どきは、ヨシタケシンスケさんとか

 おしりたんていとか、

 ミッケ(絵本ではない)とか。

 絵本読まない子どもたち。

 大人も本を読まなくなりましたからね。

 わたしの大好きな海外ミステリは

 需要がないので、翻訳されないし、

 面白いものもなくなりました。


 で、いっすんぼうし

 ちゃんと読みました。

 あら、面白いんだけど。

 これは昔、人気のお話だっただろうな、

 残るわけだわ!と思いました。


 小さな世界ってなぜか好きな人多いですよね

 盆栽だってそうだし、水槽アクアリウムとかも

 そうですよね。


 一寸ぼうしは最後打ち出の小槌で大きく

 なるけれど、時々小さくもなれたら

 いいのになぁと小さい頃思ったことを

 鮮明に思い出しました。


 取り憑かれたように本を読んで

 自分の世界がひろがっていたのが

 懐かしいなぁ

 やはり絵本っていいなぁ


 ぶん いしいももこ

 絵 あきのふく

 出版社 福音館書店