顔がいかついけど、ありです。

 人間はありのざっくり250倍ぐらい。

 人間の250倍というと東京タワーと

 スカイツリーの間ぐらい。

 ウルトラマンより少し小さい感じでしょうか。


 人間、でかっ!


 ある日、ありたちは空から大きな白いもの

 が落ちたのを見ます。

 物知りの長老があれは

 あんまんだ!伝説で見たことがあると。


 あんまん!

 ありたちがざわめきます。

 特別チームが結成され、あんまんを

 そのままの形で巣に運ぶことに

 なります。


 どうやって?


 なんと道具を作って

 運ぶのですね。


 さて、みんながときめいた

 あんまんの味は?

 おいしかったかな。


 くせの強〜い絵。

 全てが濃い。

 顔も濃ければ、色も濃い。

 行動も暑苦しい濃さ。


 癖になりそうな絵本です。


 とりあえず、踏み潰されることがないのは

 人間として生まれて良かったのかな。


 でも、戦争はなくならず、

 親子でさえも傷つけあうのが人間。

 巨大あんまんが空から飛んできたら

 みんなで協力できるのかしら?


 作 サトシン

 絵 よしながこうたく

 出版社 講談社