しっかり

カメラ目線




 うさぎのマシュマロという題名ですが、

 オリバーという縞模様の大人ネコも

 登場します。

 マシュマロとオリバーの物語でも

 良かったんじゃない?というお話。


 子猫の頃から、ずっと家の中、世間知らずの

 オリバーの家に

 ふかふかのかわいい子うさぎマシュマロが

 やってきます。


 どう接していいかわからず、

 思わず飛びかかりそうになった

 オリバーを見て、

 ティリーさんは

 2匹を離し、会わないようにします。


 おとなしくてかわいいと思っていた

 マシュマロが

 あちこちかじってしまうことを

 知ったティリーさん。

 すぐ詩を書きます。

 詩?と思うぐらいののどかで

 どストレートな詩。


 種の違う動物が、仲良くなる様子が

 可愛らしく、愛おしいお話です。


 時々、わたしがいなくなって

 困るだろうけど

 悲しんでくれるのかなぁ

 と猫を見ながらふと思ったりして。

 

 人からの愛情は家族、夫婦でさえ

 打算的になったりしますが、

 お金とか地位とか世間とかない分、

 動物同士のつながりは温かく

 心に刺さります。


 作 クレア・ターレー・ニューベリー

 訳 劉 優貴子

 出版社 講談社 

     クラッシックセレクション