しあわせの単位は

小さいほどうれしい

と思うことが増えた

 

 

 

 

 

 

たとえば

眠れる部屋とお布団がある

とか

毎日お洗濯ができる

とか

あたたかいご飯を食べられる

とか

 

 

 

 

 

 

 

なんでもないことかもしれないけれど

いまのわたしには

そのすべてが

自分の力だけでは出来ないこと

 

 

 

 

 

 

 

 

雨露を凌げる家も

洗濯機も

ガスコンロも

どれもわたしの物ではなく

父と母が築いてきたものを借りている

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前に、盛大で最悪な暴挙に出て

じぶんの中の暴君を表に出せたのも

父がいてくれたから

 

 

 

 

 

 

 

 

あんなに酷いことをぶつけて

形あるものを投げつけ

ちょっと間違えば家を破壊していたかもしれない

そんなことがあっても、父は以前と変わらない

 

 

 

 

 

 

 

父は、すごい

そして母も、すごい

 

 

 

 

 

 

 

父の行動、言動を見聞きして

嫌だなと感じる瞬間はゼロじゃないけれど

でも、感謝の方が若干上回っている

 

 

 

 

 

 

 

じぶんの機嫌だけはじぶんで取れるようになりたい

行きたい場所、見たいものへ連れていくのは

わたしの一番のお仕事だと思う

四十路を過ぎてやっとここにいる

 

 

 

 

 

 

 

とは言っても

雨露を凌げる家も

洗濯機も

ガスコンロは

これからもお借りしようと思う

 

 

 

 

 

 

 

母がこの世から旅立ってから

父の側にいてあげてるなんて偉いのね

的な言葉をいくつかいただいたけれど

全然そんなことはない

わたしが、父の側にいたい

ただそれだけなんだ

 

 

 

 

 

 

 

口を開けば文句ばかり言い

思うようにいかないとすぐ顔に出してキレる

嫌だと言いながらも人付き合いをしたり

そんなよく分からない父ではあるけれど

ただ居てくれることが

わたしにとっては安心なんだと、しみじみ思う

 

 

 

 

 

 

 

いやはや、なんだかんだ言いながらも

わたしは父ともそっくりだわ…( ̄▽ ̄;)

やっぱ親子なんだなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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