ちょっとだけ当帰のはなし | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

当帰の名前の由来は、
昔、婦人病を患ったために夫に去られた女性が、
ある薬草を飲むとすっかり治り、さらに美しくもなり、
それを知った夫が女性のもとへ帰ってきたという有名なエピソードから。
 
この薬草を「当に(まさに)帰る」と当帰と呼ぶようになったということです。
 
では女性ホルモン作用があるのかというと、あきらかな作用はないそうですが、
女性ホルモンを安定化させるという不思議な植物です。
 
セリ科らしいセロリっぽい香りがします。
セリ科らしい可愛い花が咲きます。
 

我家の当帰です。可愛い!!!
 

こちらの当帰は花は咲きませんが葉がわさわさ。
漢方薬では「根」を使いますが、「葉」のお茶もあります。
 
「血」に関する症状で「血虚」「瘀血」がありますが、
「血虚」は血が足りないので、やる気があっても持続できない、血色がない、爪が白いなど。
「瘀血」は血が巡っているので、貧血、月経トラブルなど。
 
当帰は、どちらにも効果を発揮してくれる生薬(ハーブ)なのです。
 
「血」は栄養素であり、精神を安定させる素なので、必要不可欠です。
でも年齢と共に足りなくなるのも仕方のないこと。
若いうちの月経痛は瘀血。
更年期は、まさに血虚の入り口。
更年期障害は血虚も瘀血も突入していると考えた方が良いでしょう。
 
そんな時に処方される漢方薬は「四物湯」「当帰芍薬散」「帰脾湯」「加味逍遙散」などがありますが、
婦人系のお薬には必ずブレンドされているのが当帰です。
当帰すごいですね。
 
昨年は、
ワサワサ育った当帰の葉を粉末にして、ハーブソルトにブレンドしてみました。
今年もその季節がやってきたようです。