まずやってみたのはもちろん乳がんの検索です。
たどり着いたのが、同じ乳がんを経験している先輩たちの作っている当時のホームページ。
ブログという便利で気軽にできるツールはまだない時代です。
いくつかの中で、
アロマテラピーを取り入れた先輩患者さんのHPと出会ったのが、運命でした。
私は香りが嫌いでした。
香り=香水と決めつけていました。
電車の中で遠慮なく漂ってくる香水を<匂いの暴力>と呼んでいました。
香水をつけている人は満足でしょうが、嫌いな人にはたまったもんじゃない。
臭いとも言えず、ひたすら我慢する空間にいるのは辛いものです。
そんな中での
乳がん先輩・ステキ女子のホームページには、
アロマの素晴らしさが、押し付けることなくサラリと書かれていて
「なに?なに?アロマって何?」と、ものすごく興味を持ってしまったのです。
その頃のホームページには「掲示板」というものが存在していました。
掲示板にコメントを書くと、
ホームページの管理人や、同じくHPを見ている他の読者からもコメントが返ってきます。
話題によっては、とても賑やかな掲示板になったりもします。
掲示板を通して、管理人だけでなく他の人とも親しくなりやすいのが、
今のブログと違うところだなと思います。
アロマという一つの植物療法が気になり、
掲示板で質問を繰り返していくうちに
そこには、同じ思いをしている乳がん仲間が集い始めていました。
管理人さんを、アロマをやっている乳がん先輩・ステキ女子と呼ぶには、
それだけの理由があって、本当に素敵な忘れられない人でした。
「でした」と過去形にしてしまうのは、つらいのですが、
彼女も再発して先にいなくなってしまったから。。。
私たちにアロマを通して、今でもつながりのある患者グループを残してくれました。
私には、ずっとアロマやハーブを仕事にしていこうと決めるきっかけを作ってくれました。
アロマとの出会いを語るには、彼女抜きでは語れないのです。