日本という国 | 小倉朋子の食輝塾ファン

日本という国

食以外ネタで長文です。

よく見ているBSプライムオンラインニュース。

 

今日のゲストは菅元総理大臣と、橋本元大阪府知事(現弁護士)のお二人。安倍元総理大臣について語られた。

 

「趣味は安倍晋三」とおっしゃる菅さんは、一報を受けて、

選挙演説を急遽取りやめて奈良の病院に向かわれたのだそうです。

 

「同じ空気を吸いたかった」

「そばにいたかった、寂しがり屋の人だったから」

という言葉は、胸が締め付けられた。

 

同じ空気を吸いたい、というのは、

本当に愛している人じゃないと言えない言葉だと思います。

 

第一次安倍政権、第2次安倍政権と一日たりとも会わない日はなかったという菅さんは、

今だ心ここにあらずのような、辛さをやっとの思いで耐えていらっしゃる表情で、

進行の反町解説委員も涙をぬぐっていて、

今日のプライムニュースは胸が締め付けられる、苦しく、たまらないものでした。

 

 

何度も安倍さんの最後の演説の様子が数日メディアで映し出されて、笑顔も出されていると、

まさかご本人も数分後に命を奪われるとは

思っていらっしゃらないわけで。

夫人は、その日も二人で朝ごはんを食べて見送りをされたということで、
まさかそれが最後のご飯とは思わない。

 

全ての日常が一瞬のうちになくなってしまうこと…。

 

私達は誰でも必ず命を終えるのですが、その間、

出会う人はとてもとても数少ない希少な出会いの人なんだと今回改めて感じます。

そう思うと、嫌いな人を作っているのはモッタイナイし、

嫌なことやストレスを考える時間だってモッタイナイです。

 

日本は先進国の中でも、自殺者が断トツに多い国。

今回の犯人も41歳。働き盛りの年だけれど、定職につかず、

家に一人で閉じこもって、人を殺すという目的で

その武器を作り続けて、そして、躊躇なく、手が震えることもなく?実行してしまう…。

 

そして犯人のそれまでの人生の苦しみも、人を殺傷するというとんでもない行為を求める前に、

生活保護を受けるとか、何か手立ては無かったのかと思います。

 

そんな希望のない理不尽な日本は、国力が弱まっているということを示した事件のように感じてなりません。

近年は、特別な恨みもなく、人を殺したいという動機?で実行する人も目立つ。

社会や世の中、人生に向けた刃が、あまりにも理不尽に向かいすぎ。

 

今回の無慈悲な事件は、日本の様々な視点の弱いところと課題を浮き彫りにしたと感じます。

安倍元総理が命をもって教えてくれている課題や問題が沢山あると感じます。
日本の今後が問われている、考え直さなくてはいけないことが山ほどあるのだと思います。
 

ご冥福を心からお祈り申し上げます。