アメリカとインドの関係 ― 原油がカギ
ストーリーまとめ
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これまでの関係
アメリカは「インド=発展途上のパートナー」と見てきた。投資や技術協力も進んでいた。 -
今の問題:関税摩擦
最近のニュースで出ている「関税問題」。表向きは貿易の不均衡だけど、実は大きな原因は原油。 -
背景:ロシア産原油
欧米は制裁でロシア産を買わなくなったが、インドは大量に輸入。
その原油を精製し、欧米にも輸出して利益を上げている。 -
数字で見るインドの黒字
2024年、インドは350億ドルの貿易黒字。ITサービスも加えると450億ドル以上
。
「発展途上だから優遇してね」というイメージと実際の姿にギャップ。 -
アメリカの反応(特にトランプ氏)
「ロシアはウクライナ侵攻で人命を奪ってるのに、その原油を買うなんて!」
「インドは黒字を出してアメリカを出し抜いてる
」
➡ 関税を高めにしてけん制。
TRADE SURPLUS(トレードサープラス) 「貿易黒字」
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黒字 … 輸出(売った額)が輸入(買った額)より多い
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赤字 … 輸入(買った額)が輸出(売った額)より多い
:ニュース見てて「アメリカとインドが関税で対立」って出てたけど、なんでなん?
:表向きは「貿易のバランスを取る」って話やけど、本当の理由は原油やね。
:えっ、原油!?
:そうそう。欧米はロシアから買うのをやめたけど、インドは逆に安く大量に買ってる。
その原油を自国で精製して、ヨーロッパに売って儲けてるんよ。
:なるほど…。それってアメリカからしたら「インドだけ得してる」って見えるんか。
:まさにそれ。しかも2024年、インドは貿易黒字が350億ドル。ITサービスも加えると450億ドル以上。
これが「まだ発展途上国だから優遇してね」という顔と合わないから、アメリカは不満。
:確かに…言ってることとやってること違うやん!
:トランプさんも「ロシアのせいでウクライナでは人が亡くなってるのに、その原油を買うのか!」と怒ってる。
その流れで「じゃあ関税で圧力かける!」ってなってるんやね。
:あぁ~、関税の背景が原油やったんや!
更に詳しく解説していきましょー
:「インドってヨーロッパに原油送ってるん?」
:「正確には“原油そのまま”じゃなくて、“石油製品”として輸出してるんや。
例えば、軽油(ディーゼル)とかジェット燃料とかね。」
:「へぇ〜!でもインドって自分で原油あんまり出ないよね?」
:「そうそう。インドはロシアから“安く原油を買って”、自国の大きな製油所で加工してる。
で、それを“ヨーロッパに売る”って流れやねん。」
:「なるほど!安く仕入れて、加工して高く売るってことか!どれくらいの規模なん?」
:「2024年のデータでは、ヨーロッパ向けの石油製品の輸出額は 150〜190億ドル(2兆円以上)。
時期によっては 1日40万バレル以上 も輸出してたこともあるんや。」
:「めっちゃ大きい数字!そらアメリカが“やめろや!”って言いたくなるのも分かるなぁ…」
:「そうそう。ウクライナ戦争で“ロシア産は買わないで”って欧米は言ってるのに、
インドは『うちは安く買ってるだけ』ってスタンスやからね。
でも結果的にヨーロッパがロシア産原油の“裏ルート”を買ってる形になるからややこしいんや。」
※「40万バレルって言われてもわからんやん![]()
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実は・・・。“ペットボトル1億2700万本分”って聞いたら、凄い量ってわかる!」
まとめ📝
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インドは自国で原油があまり出ない
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ロシアから“安く”原油を輸入 → 自国で精製(加工)
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軽油やジェット燃料などの石油製品として ヨーロッパへ輸出
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輸出額は 年間150〜190億ドル規模(2兆円以上)
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これが“ロシア産を間接的にヨーロッパが買っている”形になり、アメリカが問題視
「今回のインドとアメリカの関税ニュース、流れはなんとなくわかった!
