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花粉症対策用のめがねを
買おうかどうしようか迷っています。
春の穏やかな日の外が憂鬱。

思えば2年前の今頃
目に見えない放射能という飛散物に怯え、
未来への絶望を感じました。

子どもと外に出れず、
あれはこうらしい、
それは絶対駄目だそうだというような
たくさんの情報が飛び交い、

平和だった日々が終わったのだと感じました。



そしてもっと悲しい思いをしている人が
たくさんいるのだから、
私が泣いてどうする!と思っていても、

毎日悲しくて泣いていました。



春の陽射しが当たる、
庭の乾いた土を静かにじっと見ていたら、
思い出した事がありました。


昔、プリプリのツアー中に両耳が聞こえなくなった時、
お休みをいただいて療養していた時、

お花が輝くように開き、
しおれそうになっても
いつまでも咲き続けようとしている姿に
元気をもらいました。

だんだんと聴覚がない人生を受け入れられ、
気持ちが楽になりました。

すると、聞こえない声を出す事が憂鬱だったはずなのに、
頭の中にある歌を
口に出して歌えるようになりました。

肺に空気を入れて
おなかに力を入れて
声を出す。

どんなふうに声が出ていたかはわかりません。

数日後、
だんだんと耳に声のような音が聞こえて来て、
回復してきました。



春になると自分の部屋の窓からは、
近くのお寺のきれいな桜の花が
たくさん見えました。

スタジオいると気がつかない
四季の美しさ。

これは地球の呼吸。

困っているとき、悩んでいるとき、
気持ちがイライラしているとき、沈んでいるとき。

木々の姿を、花々の姿を、草の姿を観察していると、
そのものたちの生きる知恵や考えが見えて来て、

自分が抱えている問題の答えが
見えてくるようでした。



震災から数日後。

そして、私の心の中に今足りないのは花なのだと思い、
庭に花々を植えました。

花は、見ていて心が優しくなれますね。
花は次の世代に種を残す為の美しいものです。



そういえば花粉も 
種を結ぶために必要なものでしたね…


あれこれ思います。(^∇^)


今日はちょっと
難しい事つらつら書いてますね。

今は部屋の明かりも暖房も消しています。
ちょっと肌寒い…

2年前、
みんなが協力して
無駄な電気を使わないようにしていた日々、


商店街のお店も有名デパートも暗くて、
まるで外国旅行をしているようでした。

必要な人が必要な物だけ買いに来てください、
商品は用意してあります。

という感じでした。

これでいいのに、と思いました。

私が経験してきた外の国の人々暮らしは、
そんな風景が多かったから。

夢や希望や華やぎは、
暮らしを生き生きとさせるけれど、
あふれる程たくさんはなくていい。

そんな事を考えます。