9月30日(火)は川口市議会9月定例会の最終日で本会議でした。

 

(今回のブログでは議会の制度的な事を書いていますが

地方議会は各議会ごとに個性がありますので、

あくまで川口市議会の事として読んで下さい。)

 

数ある議案を分野ごとに常任委員会に分けて

各常任委員会で審議されたことを

本会議で各委員長が報告します。

 

常任委員会でも討論と採決を行っていますが

本会議で改めて全体に問いかけます。

 

会派ごとに議案に反対な所があれば

代表者が前に出て理由を説明します。

賛成の意見を言いたい会派は

代表者が前に出て理由を説明します。

これが「討論」です。

その討論のあと議員全体に賛成か反対か

賛成ならば起立して示す。という形で採決を行います。

 

今回討論された議案は

議案

142号 「川口市一般会計補正予算」

反対会派 共産党・青嵐会・新風会

賛成多数で可決。

 

議案

146号「令和7年度川口市水道事業会計補正予算」

147号「令和7年度川口市下水道事業会計補正予算」

153号「川口市事務手数料条例の一部を改正する条例」

154号「川口市戸籍法等関係事務手数料条例の一部を改正する条例」

 

159号「川口市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例」

160号「川口市学校給食条例の一部を改正する条例」

161号「川口市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例」

162号「川口市建築基準法等事務手数料条例の一部を改正する条例」

163号「川口市水道事業給水条例の一部を改正する条例」

164号「川口市下水道条例の一部を改正する条例」

反対会派 共産党

賛成多数で可決。

 

討論する場合はあらかじめ「発言通告」を提出しますので

討論がない場合は議案の通りに進めることに反対なしということで

全員座ったまま「意義ナーシ」と言って簡易採決となります。

 

議案

143号「令和7年度川口市後期高齢者医療事業特別会計補正予算」

144号「令和7年度川口市介護保険事業特別会計補正予算」

145号「令和7年度川口市都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算」

 

148号

149号「川口市選挙運動費用の公費負担に関する条例の一部を改正する条例」

150号「川口市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例」

151号「川口市職員の育児休暇等に関する条例等の一部を改正する条例」

152号「川口市職員の旅費に関する条例等の一部を改正する条例」

 

155号「川口市被保護者等住居・生活・金銭管理サービス提供事業の業務の適正化に関する条例の一部を改正する条例」

156号「川口市重度心身障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例」

157号「川口市介護医療院の人員、施設及び整備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」

158号「川口市立学校設置条例の一部を改正する条例」

 

165号「工事請負契約の締結について」(道合神戸住宅E棟給水改修工事)

166号「工事請負契約の締結について」(根岸公民館改築工事)

167号「工事請負契約の締結について」

(神根総合運動公園雨水貯留施設整備工事その1)

168号「工事請負契約の締結について」

(神根総合運動公園雨水貯留施設整備工事その2)

169号「財産の取得について」

170号~175号「訴えの提起について」(支払督促の申立て)

176号~178号「訴えの提起について」(奨学金貸付金回収の請求)

179号「訴えの提起について」(市営住宅の明け渡し等の請求)

180号「調停の申立について」

181号「市道路線の認定について」

182号「市道路線の廃止について」

全員賛成 簡易採決

 

今回は滅多にない「請願」がありましたので

その討論と採決もありました。

「請願」は市民の方が出してくれた市政への要望です。

「陳情」と違って紹介議員が必要であり

本会議の前に議会運営委員会の方々と

紹介議員が請願内容を審議して

採決も取ります。

その上で改めて本会議で全体に問いかけます。

 

請願

「川口市議会だより発行について議会内検討を求める請願書」

反対会派 自民党、公明党

反対多数で否決。

 

今回は9月議会なので

10月から始まる決算の委員会の選任もありました。

これは議長が名前を読み上げて終了です。

 

また

教育長、教育委員の任命

人権擁護委員の候補者の推薦

監査委員の選任同意もありました。

簡易採決となります。

 

最後に「意見書」について提案理由の説明と討論があります。

意見書とは市から県や国に対して要望(意見)を出すもので

会派ごとに1本か2本出されるのですが

前もって議会運営委員会で審議、採決され

賛成多数のものだけが本会議に提出されます。

共産党は毎度2本ほど意見書(案)を書いているのですが

本会議に出せることは稀です。

 

今回本会議に出された意見書(案)は2本。

両方とも自民党から出されたものです。

 

意見書(案)①

不法滞在者ゼロプランの着実な実行等を求める意見書

反対会派

共産党・新風会

賛成多数で可決

 

意見書(案)②

外国人による交通事故の防止と被害者の保護・救済処置を国に求める意見書

反対会派

共産党・新風会

賛成多数で可決

 

私は議員になるまで意見書というのは

市議会としての「意見書」になるので

全会派一致でないと県や国に提出できないものと思っていましたが

今の川口市議会では

賛成多数ならば提出できるのでした。

 

つまり

自民党と公明党が賛成したら通ってしまうのです。

 

今の川口市議会は全部これ。

40人中、自民党が18人で公明党が10人議員が居ますので

過半数になるのです。

他は共産党が4人、青嵐会(無所属会派)が4人

新風会(立憲民主党)が2人、維新の会が2人

 

絶望しないでほしいのですが

否決されたら意味や存在が無いわけではなく

市政の議論の場に一つの「考え」として在ったわけです。

それは市民の「声」であり存在を示しているのです。

 

さんざんツッコミや懸念を入れた討論をしつつ

結論を「賛成」にする会派も居ます。

「賛成多数」でも微妙なものは沢山あります。

 

討論の際には会派ごとの考えや感覚がよく分かります。

川口市という市がどういう市なのかもよく分かります。

ぜひ、議会の傍聴やインターネット配信を見て

運動や選挙の参考にしていただければ幸いです。