6月6日に共産党川口市議団の金子市議と板橋市議と一緒に
川口市社会福祉事業団が運営する知的障害の方の通所施設である
川口市生活介護「きじばと」と
川口市就労継続支援「きじばと」に視察に行きました。
この日は生活介護は欠席者が居らず、26人の方が
みんなで楽しそうに音楽を奏でていました。
別の時間には石鹸やメモ帳を作ったりするそうです。
就労支援は17人の方がせっせとワイパーを作る作業をしていました。
他に特養のクリーニング業もしているそうです。
工賃は一月
4000円~1万8000円ほど。多い人で2万円ほど。
職員も手伝って作業を丁寧に教えるそうで
仕事できる人もできない人も助け合って続けられているそうです。
ここは裏に工場があって
障害に理解のある親方がいて仕事はあるそうです。
二つの「きじばと」はとても朗らかで明るくて
利用者さん達は安心して居られる場所なんだと思いました。
しかし5月の特別委員会で川口市から廃止の予定が打ち出され
毎日問い合わせ電話がきているそうです。
生活介護の職員さんの話によると
多くの利用者さん、親御さんは
悩んで悩んで悩んだ末にやっと、やっと
ここにたどりつくそうです。
入所したばかりの頃は利用者さんはパニックになって
自傷や他傷をやってしまい、文字通り流血しながら
1年くらいかけて慣れて安定していくそうです。
利用者さんは皆、変化に弱く
場所が変わればパニックになります。
変化がないのが一番良いといいます。
なのに
いきなり施設を来年4月に廃止する予定だなんて
家族も不安になります。
親御さん達は高齢化していて
ご自身が病気や障害を持っていたり
理解力が衰えてきている人もいるそうです。
市の取り決めに対して
声をあげたくても難しいようです。
民間事業所は人手不足で
新規で障害の重い人は受け入れられず
定員割れしていたりするそうです。
空いているからといって
利用者を移すのは一筋縄ではいかないだろうと
とても
心配されていました。
就労支援の方でも職員さんによると
今回の廃止の話は「寝耳に水」で
親御さんがメンタルを病んでしまったりしているそうです。
結論ありきで一番割を食うのは利用者さんです。
民間では受け入れが難しい方が一定数居ます。
ここではまず一旦受け入れることができて
毎日来れなくても利用者の実態に合わせてあげられるそうです。
生活介護と就労Bの狭間の人も受け入れたりするそうです。
それができるのは事業団だから。
特別支援学校に通う1年生2年生のうちから
ここに見学に来て慣らしていくようです。
民間施設では見学を断るところもあるそうです。
民間事業所で溢れた方が
「わかゆり学園」や「きじばと」に来るそうで
最後の砦になっているそうです。
こんな重要な施設を来年4月に廃止するなんて・・・・
6月議会で廃止について話し合います。