6月13日(木)は一般質問の初日でした。

共産党の質問がこの日の最後で松本さちえ市議が質問をしました。

 

一括質問で答弁が終わってから8分程残し

暫時休憩になりました。

そして

休憩明けに、再質問と所見があったのですが

横側の傍聴席に1人の傍聴者が座っていました。

職員が注意していたのですが移動しませんでした。

職員が増えても、周りを囲んでも動きません。

 

それが議場中の注目の的になってザワザワして

松本市議が再質問をしているのに

それどころではない感じになってまいりました。

 

議場の奥の自民党議員席辺りから

議長に「止めろ」「暫時休憩にしろ」等と指示がとび

議長が遠慮がちに後ろから質問者に声をかけていました。

 

質問者の松本市議は

議場のざわつきに負けないよう

声を大きくして発言していましたが

やがて議長の声掛けに、発言を止めました。

 

あと2分程度で全部終わったのに

暫時休憩。

 

そうしたら

傍聴席で粘っていた人も席を立ちました。

去り際に

「ヤジをいっているヤツ、どいつだ?」と

 

議場からは「ルールを守れ!」

「松本さんがかわいそうだろ」等と声が上がり

 

傍聴席の別の場所から

「ヤジがうるさくて聞こえません」と声が上がりました。

 

更に

去っていく傍聴者が

「自治基本条例を知らんのか?」

「開かれた議会だろ?」と言い

 

議員席から

「知るか!」

「ルールを守れ」という声が出ました。

 

売り言葉に買い言葉なのかもしれませんが

自治基本条例を「知るか!」と

議員が言うのはアカンだろうと思いました。

 

粘っていた傍聴者が去り、再質問と所見が再開され

なんだか変な感じで今日の議会が閉幕されました。

 

 

 

今の川口市の議場は市役所の7階にあり傍聴席は8階です。

傍聴席は議長席に向かって「コの字型」になっており

何故か傍聴者が多い時以外は

横側の席を使えないようにしています。

 

これにより、傍聴者の視界は非常に限られます。

質問者はモニターに映写されますが

議員席に座っている議員は前の方の席にいる議員だけ、

それも頭しか見えません。

 

議員席の奥の方でヤジや掛け声を飛ばしたり

立ち歩いている人などの顔など全く見えないのです。

 

インターネット中継では

マイクで話された言葉以外の音が全く聞こえません。

 

常々ヤジが飛んでいるわけではないですが

静かな時もある。ってくらいで

インターネット中継しか見たことがない人が

傍聴に来るとけっこう驚くと思います。

 

傍聴席なのだから

傍聴者が好きなところに座れたら良いのにと

思うのは当然です。

傍聴席が満員にならないと左右の席が使えないなんて

ケチくさいというか

何を隠しているんですか?って思われてもしょうがないです。

 

川口市の自治基本条例には

 

(市民の役割)

第3条 市民は、自治を実現するために、

主権者として自ら、自治の主体としての自覚を持ち、

市政に参加するよう努めるものとする。

 

(市民の市政参加に関する権利)
第7条 市民は、市政の運営に対して、
自ら意見を表明し市政に参加する権利を有する。
2 市民は、市政の運営に関する情報を知る権利を有する。
3 市民は、市政への関心又は参加の程度にかかわらず、
市政の運営において公平かつ誠実な扱いを受ける権利を有する。
4 市民は、前3項に規定する権利を濫用してはならず、
常に自治の実現のために
行使するものであることを認識しなければならない。

 

(開かれた議会)
第16条 議会は、
原則としてすべての会議及び委員会を公開し、
これらの結果を、速やかに、
かつ、分かりやすく公表しなければならない。


2 議会及び議員は、市民の市政への参加を推進するため、
市民の意見を聴取し、その意思の把握に努めるものとする。

 

という文があります。

 

また

「川口市議会関係例規集」に傍聴規則が載っていて

 

 

「傍聴人は、すべて係員の指示にしたがわなければならない。」と

ありますが

「満員時以外は左右の席を使ってはいけない。」とは書いていません。

 

川口市のHPにある

傍聴時の注意事項」も同様のことが書いています。

どこの議会でもそうなのですが

傍聴者には禁止事項が多く

静かに座って見ているだけですよ、と。

それが傍聴というものなのですが

議員席の先生方は、けっこう自由なんですね。

それは議員に対しての市民からの信託であり

傍聴席は誰でも入れるということで警戒が有るのでしょうが

傍聴に来た市民が不満を抱いても、おかしくはないです。

 

今日

粘っていた傍聴者は

暴れたり騒いだりしていたわけではないです。

空いている席で静かに座っていただけです。

最終的には席を立って退場しました。

 

ざわめいた議場に対し、議長が「静粛に!」の

一言をかけることはありませんでした。

その一言があれば

質問者の発言を止めなくても

良かったのではないか?と思います。

 

未熟で下品で姑息な議会に対し

怒りと不満を持っている市民がいるということを覚えておいて

傍聴に関して制限がキツくならないように願います。

傍聴席の左右の席がいつでも使えたら良いのにと願います。