しばらくブログをサボっていて申し訳ありませんでした。

ちょっと前の話をお送りします。


12月24日(日)に講演会を受講しに行ってきました。

 

障埼連の年末ハイブリット大学習会

「すべての人に、生きがいと希望を!」

 

 

場所は埼玉県障害者交流センター

初めて行きました。

敷地が広い広い。駐車場広い広い。

ちょっと驚きました。

 

 

会場は2階の研修室でフツーの会議室です。

講演は2部制になっていて

第一部は弁護士の堅十萌子先生でした。

若くてハツラツとしていて情熱的な方です。

 

 

先生のお話は「人権」のお話でした。

 

みんな違っていて良く。

誰もがみんな生まれながらに人権を持っていると。

 

それなのに

コロナ禍で人権侵害がたくさん起きていたと

 

大人が会食をしていても小学校では黙食が続けられ

子ども達の遠足や行事がたくさん潰されたと

 

先生はご自身のお子さんの通う幼稚園で

唯一残っていた芋掘り遠足が中止になって

もう希望者だけでも遠足をしよう!と企画して

芋掘り遠足にでかけたそうです。

それで子どもたちが「一番の思い出」にしてくれたと

 

どこでもそういう「自分たちでやる!」という

動きがあれば遠足や行事はできたハズですが

みんな誰かが決めたことに従うのが正しい事のようにして

人権を侵害していた。

人権派弁護士もどんどん離れていったと。

 

自分がおかしいな?と思うこと疑問を感じることは

他にも同じように感じている人が必ず居ると。

しかし主張すると必ず潰そうとする力も働くと。

でもちょっと離れたところには同じ思いの人がいるので

頑張って欲しいと。

 

この、同じ思いの人がどこかに居るという話は

そうだな、と共感しますし励まされました。

 

先生は地元の市議会議員に何人か電話を入れて

使える議員を見つけましょうとも言っていました。

ちょっとドキッとします。

使えると思ってもらえるかどうか

こっちから言うと案件にもよります(ーー;)

 

政治の話が出てきたのは意外でしたが

やっぱり政治なのです。

生活と政治は繋がっているのです。ホントにホント。

政治に関心持ってもらえるように

話を持って行ってもらえたのは

ありがたいことです。

 

 

第2部は

ピースボート共同代表の畠山澄子先生の公演でした。

こちらの先生は大人しい雰囲気の

真面目でシッカリした感じの方でした。

 

先生はヨーロッパに留学した事があり

戦争体験のある級友達と接して

いま世界で起きている戦争から目をそらしてはいけないという

気持ちになったそうです。

 

 

ピースボートは

近年は1800人乗れる大型客船で

年に3回世界一周をするようになっていますが

40年の歴史があり

始めたのは当時の早稲田大学の大学生で

教科書問題があり

中国韓国に「侵攻」ではなく「進出」したという記述にしようとしていて

中国韓国から反対の声が上がり、日本の学生は「なぜ?」と思い

直接訊きに行こうと、旅を企画したそうです。

しかし最初は中国に行けなくて

翌年から中国ツアーができるようになったそうです。

(石垣島、香港、上海、南京)

 

船はたくさんの物資が運べるので

中国に自転車を送ったことから

世界各地の困っている人々のために

支援物資を届ける活動をしているそうです。

 

現地にいるパートナーから「こういう物が欲しい」と情報を貰い

日本中から物資を集めてもっていくそうです。

カーブミラーを大量に持っていったり

ミシンやスポーツ用品、文具、医療品(注射器など)等など

今までに一番大きい物は救急車を運んだそうです。

 

紛争跡地の地雷撤去のために

募金を集めて送ったこともあるそうで

地雷を撤去した土地に学校も建てたそうです。

 

 

隣人を知るために朝鮮半島に何度も行っているそうです。

必ず南と北の両方に行く事にこだわり

南に行った船は北に行けないし

北に行った船は南に行けないので

ソウルに行ったあと日本に帰り、船を乗り換えて

同じメンバーでピョンヤンに行くという工夫をしたそうです。

検問の人は分かっているだろうに通してくれたそうです。

行ってみて会ってみれば同じ人間と分かって

怖いイメージがなくなっていくそうです。

 

また韓国から500人、日本から500人と

言葉の通じない同士で一緒に船旅をしたこともあるそうです。

カオスだけど楽しかったそうです。

言うほど簡単なことではないけれど

国境のない海の上で一緒に過ごすというのは大きいそうで

船の中で嫌というほど向き合うので

同じ人間だと分かってくるそうです。

 

人こそが人を支援できる。という事で

多くのボランティアを運んだりもしているそうです。

東日本大震災では述べ9万人ものボランティアを運んだそうです。

 

コロナ禍の3年間は船を出せなくなったそうです。

日本のコロナがダイヤモンドプリセンス号から始まったこともあり

キャンセルの電話が鳴り響いたそうです。

船旅は2,3年前から予約するものもあり

100万円~500万とお金を預かっていたりするのですが

3000人分一気に返金など出来ないので

スタッフが「数ヶ月待って欲しい」とお願いをしていったそうです。

これは、とにかく大変だったそうです。

怒る人もいれば再開を信じて待っていてくれる人も居て

過去にピースボートを乗った人たちがクラウドファンディングで

NGOの運営資金を集めてくれたそうです。

なんとか再開したいと

今年2023年に3年ぶりに船を出せたそうです。

パレスチナにも寄って

「私たちは見ているし、こんな事態はおかしいと思っているからね!」と

思いを伝えるべく

「STOP KILLING GAZA」の大弾幕を掲げて行ったところ

「アジアからこんなメッセージを掲げて来てくれるなんて!」と

現地の人々に喜んでもらえたそうです。

 

大弾幕の余白にガザで奪われた命の数だけ血の涙を描こうと

船の中で15000粒の赤い雫を描き込んだそうです。

15000とは途方もない数なので3日かかるかと思われましたが

2日で完了したそうです。

大勢の人の参加で「なんかできそう!」と思えたそうです。

 

血の涙入りの大弾幕を掲げて入港した所、大弾幕を見た人が

SNSにアップしてくれて多くの人に想いが繋げられたと。

小さいアクションが想いをつなぐと。

 

私はお話を聞いていて

平和運動って色んなやり方があるんだな。と

人と人が仲良くなれるようにするんだな。と思いました。

 

この講演は場所が場所なので

障害関連のお話だと思っていたのですが

「人権」と「平和」のおはなしでした。

 

みんな同じ人間であり 誰もが人権を持っていて

みんな違っていて、みんな良いということ。

これを分かって

認め合うことが平和につながるのだと。

 

 二人の講師のお話が全然違う話のなのに

結論は繋がっているんだな。と思いました。

とても良いお話を聞けて良かったです。