6月28日は、共産党の現職市議である3人の先輩方と
教職員組合の懇談会に参加させてもらいました。
7人の組合員の方と机を挟んで向き合い
用意していただいたプリントで
"令和教師残酷物語”を教えていただきました。
最初に結論を書いてしまいますが
教育現場からの要求は
人とお金をふやしてほしいというものです。
とにかく補助員、支援員の時給を上げて!
待遇を改善しないと人が来ない。
最低時給1500円は必要。
埼玉県は非常勤の割合が高く、もはや、なり手が居なくて
定年された先生方に再び頑張ってもらっているそうです。
教員の採用は毎年4ポイントづつ下がって
ついに倍率2倍以下になって
1.9倍になってしまったといいます。
教育学部の学生が先生になりたがらないそうです。
特別支援の必要な子や、外国にルーツのある子
手のかかる子が増えていて人員不足の上に
コロナが来てタブレット利用とオンライン授業が始まり
先生の仕事が増えすぎです。
支援員(市職員)は各校に2名だそうですが
ホントは各クラスに2名づつ配置して欲しいそうです。
今は一番重症の子についてもらうしかなく
各クラスに2.3人いる支援の必要な子は
担任の先生任せになっていて
先生の学級指導が格段に難しくなっているそうです。
タブレットが支給されても教科書もノートも使っていて
机が狭くてタブレット落下破損多発。
予備があればいいけれど、限り有る予備機がなくなったら
修理の間2ヶ月位タブレットなし状態になるとか。
前倒しで入ってきたギガ授業に
いかに対応するか話し合う時間はないまま始まって
コロナも来て、どうしようかって
先生のIT得意不得意で2極化してしまっていると
オンライン授業も家庭の状況の差で2極化していると
保護者が着いていてくれるとオンラインでもスムーズだけれど
そうじゃない家庭の子は、お菓子食べたり、寝転んだり
出席を偽造したり、授業と関係ないページに入っていたり
授業態度荒れまくり。
そもそも家のインターネット環境に差があります。
機械のタブレットは使ってみて
駄目なところがよく分かってきてます。
体育でフォームの確認に動画を撮ろうとしても
なかなかピントが合わずにゴールまでに間に合わないとか
漢字のトメ、ハネなど
微妙な加減を読み取ってくれず
正解なのにバツをつけるなんてこともあって
何回もやり直しさせられたり
その子にしては頑張ったのに、
褒めずに情け容赦無い採点をしたり
機械に否定され、人間が機械に従属させられているという。
先生方も厳しい勤怠管理のもと
無駄を省く空気ができていて
職員室でおしゃべりもできない。
必要なことしか話せなくなっていて
それもPCに打ち込んで読んでおく、と。
職員会議も短時間で指示伝達で終わり、議論ができないと
教育現場は生産性では計れない
一見無駄と思われるような、
おしゃべりや遊びが育んでくれるものが多いのに
そういったものが切り捨てられているようです。
先生方のオリジナリティーを盛り込んだ授業がやりずらく
民間業者の作った教育ソフトに合わせて授業をすることになると。
教科書を作るときは、現場の意見が入るのに
タブレットに入る教育ソフトは現場の声が入っておらず
フォントによって小さいツと大きいツに大差なかったり
小学生の教育に大事なところが考慮されていないという。
先生方はストレスいっぱいで
週刊誌ネタになるような
パワハラが多発しているそうです。
多くの人は嵐がすぎるのを待とうとするけれど
それでは解決できないので
声をあげなければなりません。
報復も恐ろしいけれど
後の世代のために勇気をださねばと、
組合があれば声をあげて戦っていけるのです。
今は、組合員が少なくて苦しいとか。
でも、いまこそ組合が必要なときです。
市が教育予算を増やして、人員を増やせたら
色々と良くなるんだろうな~~と思います。
共産党の議席が増えたら、今よりも市に強く要求できる筈です。