Penguin Readers Level 4
単語数: 11,000-14,000
ページ数: 80
CEFR: A2+
邦題『単独飛行』ロアルド・ダール著
『チャーリーとチョコレート工場』の著者ロアルド・ダールによる自伝『Boy』のつづきです。
学校卒業後、シェル・カンパニーに就職して、アフリカ勤務になってからの思い出と、第2次世界大戦でイギリス空軍として戦った時の事が綴られています。
I wanted to help fight against Hitler.
I wanted to be a pilot.
赤紙が来て無理やり戦争に連れていかれたわけではなく、当時のイギリス人の感情として、ヒトラーと戦いたいという気持ちがあったことが分かります。
死なないように必死に飛ぶ。
殺される前になんとか任務を遂行したい。
ロアルド・ダールの視点から語られる戦争がとてもリアルな感じがしました。
すごくdepressing な訳ではなく冒険記のような雰囲気もあります。
Chapter 9 “Following orders”では、
“We were just tired of people telling us what to do.”
と言っていて、詳しい状況も知らされないまま命令に従わなければならない理不尽さについても書いています。
ロアルド・ダールの作品はどれも風刺に富むdark humorが特徴的ですが、このような経験が背景にあったのだなと思いました。
中2の息子が読んだのですが、学校で使っているNew Treasure にもロアルド・ダールを紹介する文章があり(本よりずっと簡潔ではありますが)ちょうど同じタイミングで読むことになり理解が深まったようです。
【この本で学べる単語】
bullet
explode
surrender
など

