Oxford Bookworms Library: Level 4
単語数: 14,850
ページ数: 95
CEFR: B1, B2
イギリス英語
邦題『二都物語』チャールズ・ディケンズ著
『大いなる遺産』『クリスマス・キャロル』『オリバー・ツイスト』に続き、チャールズ・ディケンズ4冊目です。
『二都物語』は話が面白くなるまでが長く、途中心が折れそうになりましたが、後半はぐいぐい引き込まれて、驚きの結末まで一気に読みました。さすがチャールズ・ディケンズ!
18世紀後半フランス革命の真っ只中、「イギリスのロンドン」と「フランスのパリ」という二つの都市を舞台にした物語です。
フランスのバスティーユ監獄に無実の罪で18年投獄されていたアレクサンドル・マネット医師。その娘ルーシーはイギリスに住んでいましたが、父が解放されたと知り、パリに迎えに行き、イギリスに連れて帰ります。
ルーシーはその帰途でフランスからの亡命貴族チャールズ・ダーニーという青年と知り合います。
チャールズはイギリスでスパイ容疑をかけられますが、チャールズとそっくりの弁護士シドニー・カールトンによって救われます。
その後、チャールズとシドニーはルーシーに恋をするのですが・・・。果たしてその恋の行方は?
私はもともと歴史に明るくなく、フランス革命と言えば遠い昔に読んだ『ベルばら』のマリー・アントワネットがギロチンにかけられた、くらいしか覚えていなかったのですが、この二都物語を読んで、フランス革命ってこういう感じだったのか、とあらためて理解できました。
貴族階級によって虐げられてきた市民のたまりにたまった憎悪と怒り。
貴族階級への怨みをはらすため、次々と貴族を捉えてギロチンへ送り込む。
フィクションとはいえ、かなり残酷な物語が描かれていています。
“All the Evremonde people must go to the Guillotine.”
“No one must escape. More heads must fall.”
人間てこんなにも非情になれるのか、と思いました。
おススメ度 ★★★★⭐︎
【この本で学べる単語】
revolution
tribunal
emigrant
など