市のほころび、その1
今回、公平委員会委員の選任について、議会に同意を求める議案が提案されました。
公平委員会は、
市の職員が、懲戒や意に反するような不利益を被る処分を受けたとき、
不服申し立てについて、公平・中立な第三者機関として
準法的な手続きで、処分が適法か、妥当性があるかなどを審査します。
公平委員会は3名で構成され、
弁護士や企業の経営者など、「人格が高潔で、地方自治の本旨及び
民主的で能率的な事務の処理に理解があり、
かつ人事行政に関し見識を有するもの」
を選任することになっています。
今年度、1名が任期途中で辞職されたため、新委員が選任されたばかりです。
それなのに、また1名の委員を、1期目の任期を(10月末で)終えるから交代させる、
というのですから、少々驚きました。
(公平委員は市長が提案し、議会の同意を得て、選任されます)
過去20年間、わずか1期だけの就任というのは2名だけ。
ちなみに、3名の委員のうち、もう1名の方は現在4期目(14年目)です。
今回、交代を告げられた委員は委員長でもあるので、
素朴に「何で?」という疑問が拭えません。
そもそも、今年4月に、市の懲戒免職処分が重すぎる、
と停職6か月に修正された公平委員会の裁決がありましたが、
9月26日付で、市はこの裁決を不服として再審査を申し立てた、
というタイミングでした。
人事権は市長の専権事項なので、できるかぎり尊重したい。
でも、議会に同意を求められる以上、私たちにも責任があるので、
判断材料を求めて、
①委員長である1期目の委員から辞退の意向はなかった。
2期目も引き続き選任しない理由は何か
②過去20年間のなかで、1期だけの委員はわずか2名だけ。
委員の継続任期について、どのように検討されたか
③今回の選任について「総合的に勘案した」とされる具体的理由
を本会議で質問しました。
しかし、市長の答弁は①②③への回答はなく、
「総合的に勘案して」「これは新委員の選任なので」というものでした。
これでは判断できず、提案された新委員の資質がどうの、という以前の問題です。
しかたなく、私は同意できない理由を述べ、
私を含む無所属議員3人が不同意でしたが、
他の19人が同意したので、市長が提案した新委員が選任されました。
さて、9月26日に市が再審請求した件については、
もう1つ報告しておかねばならいことがあります。
長くなりますので、続きは明日に。