25日はふたたび「介護保険ホットライン」のボランティアスタッフに。 | ■tomoko blog

■tomoko blog

中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

介護労働の現場も声も深刻・・・

23日に続いて、この日は午後から相談スタッフとして電話をとりました。
相談者の中には、ご家族や当事者ばかりでなく、ヘルパーやケアマネとして働いておられる方もいらっしゃいます。

居宅サービスに従事しているヘルパーさんと事業所間の苦情は決して珍しいことではありません。
またグループホームなどでヘルパーさん同士のいじめの問題なども、よく耳にします。
過酷な労働と低賃金。スタッフの欠員が出ても、現場で働くものが穴埋めをしなくてはならないケースが多く、従業員がよく入れ替わる事業所もあります。
そしてそのしわ寄せが利用者さんに向いてしまう、というやりきれない状況になっています。

さて、この日の相談はドタキャンになっても、キャンセル代(510円)が事業所から支払われなかったり、「身体介護2」のサービスを「身体介護1」として処理するようにと強要される事業所についてでした。
利用者にキャンセル料やサービス料を請求するのは忍びない、としても結局ヘルパーさんに吸収させる、というのは筋が違うのではないかと思われます。
利用者の事情や、苦しい経営を余儀なくされる事業所の止まれぬ都合があるのかもしれません。
また働いている人も事業所にお世話になっている、という意識や
利用者さんのことを思うと何とかしてあげたいという気持ちの葛藤があるでしょう。

おおきな問題は介護労働が、かつては主婦が家庭で担っていたというアンペイド労働(無償労働)の延長線上にあることから、低賃金に設定されているということ。
介護報酬の設定が低いため、事業所経営が人件費を圧縮しなければ成り立たないという問題。

そして、これに付け加えると、サービスの質と介護保険料のバランスをどのように図るのか、という問題があります。
介護労働者の賃金をアップさせるために保険料の値上げが対置されるということが、
堂々巡りの議論になってしまっていることです。

介護の「社会化」が図られても、お金がなければそのサービスを受けることもままならないという問題と併せて、検討しなくてはなりません。