「避難」のキーワードは3日間!?
今日は箕面消防から3名の消防士さんが講師として、防災マップをもとに、身近な避難について説明がありました。
ちょうど、先日の総務常任委員会で防災資機材や避難地(所)の周知、具体的な避難訓練のあり方などを議論したばかりだったので、とてもタイムリーでした。
まずは火の元のチェックをしよう、という話があり、
その次に、大規模な災害時には、「公助」の力が一番弱い。
だから「共助」を活用してください、コミュ二ティの力を発揮しましょう、
という趣旨の説明がありました。
災害時も平常時の移動手段と同じと考えて、
落ち着いて、まず家の中での安全を確保し、
避難地や避難所への移動が困難なときには、ご近所に助けを求めよう、という指導がありました。
・・・まぁ、わかるけどご近所が高齢者ばかりの時はどうするの?
これからは、ますます高齢化しているし、独居高齢者も多い。
みんな助けて欲しいだろうし、自分ひとりで手一杯だろうし・・・
消防士さんいわく、「そんな時は駅前の消防団に助けを求めてください(^^)」
「え?どこへ電話したら消防団の方が来てくれるんですか?」
「いやぁ、それが問題ですねー」
・・・などと、消防署も現実問題としては、あまりリアルな想定ができていないということがよく分かりました。
受講者から「避難所には食料品などの備蓄がどの程度あるのか?」という質問に対して、
「全員にいきわたる食料品の備蓄はありません。皆さん、最低3日間は各自で用意してください」
「配給が来るまでには、最低3日間かかるので」
とのことでした。
①自分ひとり、もしくは老々介護で避難が難しい時は、助けを呼ぶ
②火災にならないための措置(火の元のチェック)
③薬や貴重品など、持ち出せるように
そして「特別避難施設」については、「いきなり行っても(施設側が)対応できないので、
指定されている施設には行かないように」という注意がありました。
理由は「民間の施設だし、施設も被災しているかもしれないので無理」というもの。
だったらハザードマップに載せなきゃいいのにね。
結局、災害弱者は救われない?
災害時も「自己責任」で乗りこえよ、ということでしょうか・・・
なお、1人の消防士さんが「自治会に入っていても、地域のつながりはそんなにないことも。(それよりもご近所でコミュニティをつくっておいたほうがいい)」にはちょっと納得!
また、災害は予測できないので、ガチガチには決めていない、というお話もありました。
たしかにマニュアルに頼りすぎると、対応できないことが出てくるでしょう。
でも最低限のマニュアルや段取りは必要だと思います。
今は要援護者の救援マニュアルもありませんし、特別避難施設に行くな、というのなら
どいすればいいの?ますます当事者や家族、関係者の不安がつのります。
やはり、日頃の準備と心がまえ、そしてご近所の絆が大事なのでしょうが、
このことを市民にしっかり周知させること、
それでも支援が必要な人たちに対しては、地域や公的機関が何をなすべきか、
情報提供や段取りについて、検討が必要だと思います。
消防署のみなさんが帰られてから、会員の方が
NHKの防災番組を見て、
停電やガスが止まった場合の調理の仕方などを講習してくださいました。
また、防災用のグッズや身近なものの活用法などで
随分と盛り上がりました。
やはり、このような場に参加してさまざまな方々と情報共有できるのは素晴らしいことです。